京都市左京区の哲学の道の東に建つ法然院は、ここ最近で人気が出てきた紅葉の名所です。
風情のある境内と紅葉がぴったりと合うことがその理由なのかもしれません。
11月16日にどの程度色付いているのかを確認してきたので、今回の記事ではその模様をお伝えします。
山門の苔とモミジ
法然院の参道は木々に覆われています。
薄暗い空間が、山の中にひっそりとたたずむ庵を連想させます。
参道の遠く向こうに入口の山門が見えます。
この山門が、とても情緒があるんですよね。
参道からだと、暗くてどんな感じの山門なのかわかりにくいですね。
特に写真だと、輪郭がわかるだけです。
なので、境内に入って反対側から撮影しました。
苔むした屋根が実に趣があります。
紅葉と一緒に眺めると、さらに味わい深い景色となりますよ。
このこんもりとした苔の生え具合が、何とも言えません。
地面に生えている苔や石垣に貼り付いている苔を見ることがありますが、どれも表面にうっすらと生えている程度で、これだけモリモリとしている苔はそうそう見る機会がないのではないでしょうか。
この日の法然院の紅葉は、まだ色付き始めたばかりといった感じで、青葉が目立つ状態でした。
山門の上のモミジも、もっと紅く色付いていれば、また違った雰囲気になっていたでしょうね。
境内の紅葉は、下の写真のとおりです。
赤い葉もあることはあるのですが、全体的に2割程度しか紅葉が進んでいない感じですね。
日当たりの良い上の方の葉から順に色付いているようです。
下の方は、まだまだ青葉が多いですね。
法然院で、山門と同じくらい人気があるのが白沙段です。白砂壇ともいいます。
白沙段の上に浮いているかのようなモミジ。
まだまだ黄色っぽいですが、訪れている方たちは、この景色を楽しんでいましたよ。
法然院は、拝観料は必要ありません。
ただ、境内で騒いだりすると一般の方の参拝ができなくなったりするかもしれませんので、お参りの際は大きな声で話したりしないようにしましょう。
また、境内は、静寂が似合っているので、心静かに眺めた方がより深くその雰囲気を楽しめますよ。
11月16日の紅葉の進み具合からすると、見ごろは11月23日頃になるのではないでしょうか。
見ごろを過ぎた後でも、境内に散ったモミジを見ることができるので、それはそれで参拝して損はないと思いますよ。
なお、法然院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。