9月中旬。
京都市左京区の下鴨神社にお参りをしてきました。
訪れたのは、そろそろ咲き始めているであろう萩を見るのが理由です。
咲き始めの萩
正午前に下鴨神社の入口に到着。
まだ暑さが残る季節ですが、木々に覆われた参道はとても涼しく感じます。
参道の西には、摂社の河合神社が建っています。
その塀際では、時代劇のロケが行われていました。
遠くからその模様を眺めていたのですが、俳優さんが誰なのかわかりませんでした。
衣装から江戸時代のストーリーのようです。
撮影に使っていた場所は、河合神社の塀の一角でしたが、映像で見ると広い場所のように見えるんでしょうね。
参道を進み楼門をくぐって境内に入ります。
そして、向かったのが境内東にある御手洗社(みたらししゃ)です。
この辺りに萩が植えられているんですよ。
その萩ですが、ご覧のとおり、ほとんど花が咲いていませんでした。
数少ない萩の花の中から良さげなのを選んで撮影。
見ごろを迎えるのは9月下旬になりそうですね。
三井神社の擬雪
萩を見た後は、本殿にお参り。
秋晴れの空がすがすがしいです。
参道が木々で覆われて薄暗かったため、境内に入った時は、太陽の光がとてもまぶしく感じました。
まるで寝起きのように目がしょぼしょぼとしましたよ。
本殿にお参りを済ませたので、西から境内を出ようと歩いていたら、三井神社が開いていました。
写真に写っている建物の奥には、拝殿があり、さらにその後ろに中社、東社、西社があります。
中社には、建角身命(たけつぬみのみこと)、東社にはその妻の伊賀古夜日売命(いがこやひめのみこと)、西社には子の玉依媛命(たまよりひめのみこと)が祀られています。
さらに境内の西には、3つの末社が並んでいます。
三井神社で気になったのが、右側に植えられている木です。
以前、こんな木があったかなと思って説明書を読んでみました。
この木は、白玉椿で「擬雪(ぎせつ)」という名だそうです。
寛政5年(1793年)に光格天皇が下鴨神社に参拝した際、遺愛の白玉椿を奉納しました。
花が真っ白な半八重咲きで、まるで雪のようであることから擬雪と名付けられたそうです。
しかし、長年の風雪で枯れてしまったため、平成27年第34回式年遷宮により三井神社の修復が完成したので、奉祝記念として三井物産株式会社、株式会社三井住友銀行、三井不動産株式会社から同種の椿を奉納されました。
詳しい奉納の時期が説明書に記載されていなかったので、検索したのですが、残念ながら情報を見つけることができませんでした。
春の桜の季節になれば真っ白な椿の花を見ることができるでしょうから、その頃にまた下鴨神社に訪れます。
ちなみに下鴨神社には、真っ赤な花を咲かす藪椿がたくさん生えています。花期は、1月から3月です。
萩があまり咲いておらず残念でしたが、擬雪の存在を知ることができたので良しとしましょう。
なお、下鴨神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。