京都市左京区の哲学の道の南に永観堂というお寺が建っています。
ここは、もみじの永観堂と呼ばれるように紅葉の名所であります。
6月末。
紅葉にはまだまだ早いですが、青もみじが良い感じになっているのではないかと思い、永観堂の参道を見てきました。
青空と青もみじ
永観堂の入口に到着すると、山門は、緑色の葉をたくさん付けたカエデで覆われていました。
永観堂は、正式には無量寿院禅林寺といいます。
仁寿3年(853年)に空海の弟子であった真紹が、藤原関雄の山荘を譲り受け道場としたことが、永観堂の始まりです。
永観堂と呼ばれるようになったのは、永観(ようかん)が、承暦年間(1077-1081年)に入寺して以降です。
山門に近づき見上げると、青もみじが日光に照らされて、キラキラと輝いていました。
真っ赤なモミジもきれいですが、葉に力がみなぎっている青もみじもこの時期ならではの風情があって良いものです。
山門をくぐり参道に進むと、塀からたくさんの青もみじが溢れていました。
紅葉シーズンになると、この参道はたくさんの人で埋め尽くされるのですが、今の時期は閑散としています。
参道奥の拝観受付に向かう人の数もまばらです。のんびり拝観するなら今がチャンスといった感じですね。
永観堂の伽藍は、東山三十六峰を背に造営されています。
晴れた日に眺める山の景色は、境内の青もみじと相まって、とても爽やかです。
参道の真ん中近くまで進み、少しばかり境内をのぞき見させていただきました。
青もみじに混ざって、赤色のカエデもあります。
それにしても青空が気持ちいいですね。
気温が少々高くて汗ばみましたが、この青空を見ていると、暑さも忘れてしまいますね。
私は、紅葉の時期しか永観堂の境内に入ったことがないので、境内の青もみじの状況はわかりませんが、参道を見る限りでは、青々とした葉がたくさん見られました。
きっと、中も良い感じなんでしょうね。
また、紅葉の時期は、境内を散策するだけでなく、見返り阿弥陀も拝むことができます。
永観が早朝の行道をしているとき、阿弥陀如来が壇上から降りてきて先導し始め、それに驚いていると、阿弥陀如来が振り返り「永観遅し」と声をかけたと伝えられています。
それが見返り阿弥陀の名の由来で、実際の姿も振り返っています。
ちなみに紅葉の写真は、以下の過去記事で掲載していますので、ご覧になってください。
なお、永観堂の詳細については以下のページを参考にしてみてください。