京都市左京区の大原に建つ宝泉院は、境内に3つの庭園があり、秋になるとこれらの庭園で紅葉を楽しむことができます。
11月下旬。
そろそろ紅葉が見ごろを迎えているだろうと思い、宝泉院を訪れることに。
鶴亀庭園と額縁庭園
宝泉院は、大原バス停から東に15分ほど歩くと到着します。
入口付近の紅葉は、まだ色付き始めたばかりといった状態で、黄色い葉が目立っていました。
宝泉院の拝観料は800円です。
この中には、抹茶とお菓子代も含まれています。
受付を済ませて最初に目にするのが、下の写真に写っているゴヨウマツです。
拝観案内には樹齢600年と書かれていました。間近で見ると、かなり大きいです。
ゴヨウマツを見た後は、建物内へと進みます。
玄関で靴を脱ぎ、中に入ると左に鶴亀庭園があります。
拝観案内によると、池の形が鶴、築山が亀、サザンカの古木を蓬莱山とみる庭園で、部屋の中から格子ごしに観賞するものだとか。
上の写真にはサザンカの古木は写っていません。モミジが真っ赤だったので、そちらに目が行ってしまいました。
部屋の奥に行くと抹茶席が用意されています。
そこからは盤桓園(ばんかんえん)という庭を望むことができます。
抹茶とお菓子をいただきながら、のんびりと庭園を鑑賞するものなのでしょうが、この時期は観光客の方が多いので、あまり長居をすることはできません。
盤桓園は、額縁庭園とも呼ばれており、柱と柱の空間を額に見たてて鑑賞することができます。
ガイドブックにその写真が良く掲載されていますね。
写真愛好家の方は、この写真を撮りたいようで、一眼のカメラを庭に向けていました。
私も額縁のように写真を撮りたかったのですが、人が多すぎて無理でした。写真を撮るのが目的なら観光シーズンを外した方が良いですね。
下の写真に写っているのは、先ほど見たゴヨウマツです。
松の向こうに少しだけ紅葉が見えますが、この部屋からは見にくいですね。
宝楽園を散策
建物から出た後は、3つめの庭園の宝楽園を散策。
拝観案内には、この庭園は、「仏神岩組雲海流水花庭」を趣向し、地球太古の創生に遡り、その原初の海を想像したものと説明されていました。
カエデの色付きは入口付近よりも進んでおり、オレンジ色から赤色に変化しつつあるモミジがたくさんありました。
ただ、まだ青葉のままの葉や黄色の葉もところどころにありました。
下の写真に写っている黄色いカエデは、このままの色で散ってしまいそうな感じです。
以上が宝泉院の3つの庭園の紅葉の様子です。
境内は全体的に狭いので、拝観にはそれほど時間がかかりません。
15分程度で見終えることも可能ですが、それだともったいないですね。
大原散策の休憩を兼ねて、抹茶をいただきながら額縁庭園を眺めると良いのではないでしょうか。