京都市山科区に大乗寺というお寺が建っています。
ご存じない方が多いと思いますが、実は、このお寺はスイフヨウの名所として有名で、9月中旬から10月下旬にかけて花を咲かせます。
ということで、10月上旬に見ごろとなっているスイフヨウを観に大乗寺に訪れてきました。
1,500本のスイフヨウ
大乗寺は、地下鉄御陵(みささぎ)駅から徒歩10分ほどの場所にあります。
駅の案内には、3番出口が大乗寺に近いように記されていましたが、4番出口の方が近く、道にも迷いにくいです。
大乗寺の入口に到着すると、そこにあるスイフヨウの木にたくさんの花が咲いていました。
スイフヨウの花は、朝は白色、昼に薄いピンク色となり、夕方に赤色へと変化します。
漢字で「酔芙蓉」と書くように赤くなった花は、お酒を飲んで酔っぱらっているかのようです。
急な石段を上り、境内へと向かいます。
大乗寺のスイフヨウの観賞は、花の保護のため300円の志納制となっています。
門の前にある木箱に300円を入れて、境内へ。
境内のスイフヨウが植えられている場所は、細長くなっています。
そこには、所狭しとスイフヨウが1,500本も植えられています。
観賞は、右側通行となっており、一番奥まで行くと石塔が建っているので、そこで隣の道に移動し、門まで戻ります。
細い道の両脇には、たくさんのスイフヨウの花。
私が訪れたのは、正午ごろだったので、白い花と薄いピンク色の花が咲いていました。
前日の夕方に濃い赤色となった花は、この時間になると、シワシワにしぼんでいます。
ほろ酔い加減の薄ピンク色の花は、どことなく上品に見えます。
真っ白な花は、元気があるように見えますね。
色の違うスイフヨウの花を観賞しながら、ゆっくりと進んでいきます。
いくつかの花には、蜜を採りに来たハチが止まっています。結構、大きなハチもいるので、やや危険です。
スイフヨウの観賞前にお寺の方から、蚊に刺されないようにとウチワをお借りしたのですが、気づかない間に2か所刺されてしまいました。
蚊の接近は気づきにくいので、常にウチワで仰いでいた方がよかったですね。
一番奥まで進むと、石塔のそばに観音様が祀られていました。
この観音様は、縁結びの観音様だそうです。
その姿は、まるでスイフヨウの花を眺めているようです。
大乗寺は、小さなお寺ですが、スイフヨウが咲き乱れる境内は、十分に観賞する価値があります。
秋の山科散策の際には、ぜひ大乗寺にも参拝してください。
なお、大乗寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。