4月24日に東山区に建つ泉涌寺(せんにゅうじ)に行ってきました。
土曜日だったのですが、さすがに桜の時期を過ぎたせいか観光客の方が少なく、静かに拝観することができました。
私も特に桜を観に行こうと出かけたわけではありませんでしたが、拝観料500円を納めて泉涌寺に入ると1本の桜の木が満開になっているのに気付きました。
楊貴妃観音堂前の八重桜
満開になっていたのは、大門をくぐって左手に植えられている楊貴妃桜です。
もう4月も下旬だというのにこの時がちょうど見頃だったようです。
楊貴妃桜は、八重咲きのサトザクラ系の桜で、薄いピンク色をしています。その美しさから、中国の唐の時代の絶世の美女楊貴妃の名が付けられたそうです。
八重咲きの桜は、ソメイヨシノに比べると遅咲きのものが多いですね。
通常、八重桜というと花弁が多く、しかも大きいので、ボリューム感があるのですが、楊貴妃桜は少し違っています。
下の写真を見てもらうとわかるのですが、枝にびっしりと花が付いていますが、花弁が小さいせいか窮屈感がありません。
淡い色をしているというのも窮屈に感じないのかもしれませんね。
楊貴妃桜が植えられている場所には、楊貴妃観音堂が建っていて、中国で造られた楊貴妃をかたどった聖観音像が安置されています。
中国で造られた観音像が、なぜここに安置されているのかというと、泉涌寺2世の湛海(たんかい)が中国より持ち帰ったからです。
現在、聖観音像を拝観できるようにお堂が開かれているのですが、それは春になると聖観音像が楊貴妃桜を観賞できるようにしているようにもみえますね。
悲田院の八重桜
泉涌寺の拝観後、いくつかある塔頭(たっちゅう)寺院に訪れました。
その中の一つに悲田院というお寺があったのですが、そこの八重桜が満開となっていました。
こちらの八重桜は、楊貴妃桜よりも色が濃く、ボリュームもありました。
悲田院は、八重桜だけでなく、そこからの眺望もきれいです。
どうやら知る人ぞ知る夜景のスポットのようですね。
訪れた時は、まだ午後4時頃だったので、夜景を見ることはできませんでしたが、京都市街の眺望は清々しいものでした。
閑静な場所だったせいか、ここから京都市街を眺めていると心が落ち着きます。
山側の眺めも、とても爽やかです。
青空と山と桜は、やっぱり心を和ませてくれます。
機会があれば、またこの場所に来てみたいですね。
なお、泉涌寺の詳細は、以下のページを参考にしてみてください。