鮮やかな朱色が蘇った子安塔・清水寺

京都で最も人気がある清水寺へ。

最近は、あまり清水寺には訪れていなかったのですが、見たいものがあったので、参拝してきました。

何が見たかったのかというと、先ごろ、工事が完了した子安塔(こやすのとう)です。

子安塔は、小さ目の三重塔です。工事が終わって間もないことから、ピッカピカでしたよ。

清水の舞台からでもはっきりとわかる朱色

清水寺の拝観料は300円です。

他の有名な寺院と比較すると、とても安い料金です。

拝観料を納めて、最初に進むのが清水の舞台です。

清水の舞台から飛び降りる」のあの清水の舞台ですね。

いつ来ても、ここからの眺めは、見事です。

清水の舞台からの眺め

清水の舞台からの眺め

新緑がまぶしい時期だったので、境内は、青々としています。

さて、上の写真の中央やや右上にぽつんと建物が写っているのがわかりますか。

そう、あの小さく見える建物が子安塔です。

写真だと、小さくて分かりにくいですが、実際に見ると、清水の舞台からでも、朱色の姿がはっきりとわかりますよ。

ズームで拡大するとこんな感じです。

遠くに望む子安塔

遠くに望む子安塔

ここ数年の間に清水寺に訪れた方は、清水の舞台から、この朱色の建物を見たことがないはずです。

以前は、下のようになっていて、子安塔が見えませんでしたからね。

工事中の子安塔

工事中の子安塔

ちなみに上の写真は、2009年4月に撮影したものです。

工事に要した期間は、かなり長かったですね。

間近で見る子安塔

拝観順路に従って子安塔に向かいます。

新緑と子安塔

新緑と子安塔

新緑から頭を出す感じで見える子安塔もなかなか味があります。

子安塔は、清水寺の塔頭(たっちゅう)の泰産寺の三重塔です。

その昔、聖武天皇と光明皇后がこのお寺の千手観音にお参りをされ、孝謙天皇を安産したことから、その報恩のために建てたと伝えられています。

これが起源となって、安産信仰がうまれ、清水寺へと続く三年坂を通って、泰産寺に参拝すると安産すると言われるようになりました。

なお、三年坂は産寧坂とも表記されます。

子安塔の入口近くには、小さな石塔がいくつも置かれています。

小さな石塔

小さな石塔

安産祈願と何か関係がありそうですが、よくわかりません。

小さな石塔の近くにある緩やかな坂道を上ると、鮮やかな朱色の子安塔が目の前に現れました。

新しくなった子安塔

新しくなった子安塔

まだ、工事が完成したばかりなので、ピッカピカです。

清水寺の拝観者はとても多かったのですが、なぜか子安塔に来る人はほとんどいません。

ここまで来れないと思っている人が多いのでしょうか。

そのおかげで、じっくりと子安塔を見上げることができましたよ。

山と青空を背景に建つ子安塔は、より朱色を鮮やかに見せます。

子安塔全景

子安塔全景

しかし、子安塔全体を見ると、まだ下の方に柵がしてあって、工事中のような感じでしたよ。

子安塔の工事が終わったことで、安産祈願に清水寺を参拝される方が増えそうですね。

なお、清水寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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