1月上旬に京都市東山区の瀧尾神社に参拝した後、北東に約15分歩き、智積院(ちしゃくいん)を訪れました。
智積院は、東山七条に広大な敷地を持つ真言宗智山派の総本山です。
広々とした境内で、四季折々の風景を楽しめるお寺なのですが、旅行者や観光客の姿は比較的少なく、京都観光の穴場と言えます。
冬の境内は寂しい
智積院には、京阪電車の七条駅から東に約8分歩くと到着します。
市バスだと、「東山七条」で下車してすぐです。
智積院の入り口にやって来ると、木々の葉が落ち、寂しい風景となっていました。
秋には、美しい紅葉風景を見られたのですが、1月ちょっとの間にがらっと景色が変わってしまいました。
参道を東に向かって歩いていきます。
早いもので、参道わきの早咲きの紅梅がちらほらと咲き始めていました。
今年の梅は、いつごろ見ごろになるでしょうか。
例年だと、智積院では、2月中旬から3月中旬まで梅を見ることができますよ。
参道をさらに東に歩いていきます。
奥には、立派な金堂。
頭上には青空が広がっていましたが、境内は日影になっており寒く感じましたよ。
それでは、金堂にお参りをしましょう。
金堂は、中に入ってお参りできますが、今回は外からお参りをすることに。
金色の立派な大日さまを拝めますよ。
金堂にお参りをした後は、境内の北側の石段を上って大師堂の前にやって来ました。
大師堂には、真言宗の開祖の弘法大師空海が祀られています。
大師堂の近くから、さらに石段を上ります。
石段上には、蜜厳堂(みつごんどう)や求聞持堂(ぐもんじどう)などのお堂が建っています。
たまにこちらの敷地内には立ち入りできなくなっていることがあります。
こちらは、興教大師像です。
興教大師も、真言宗の隆盛に重要な働きをしたお坊さんで、鳥羽上皇の外護により、山上の刷新と教学の振興に貢献しています。
この興教大師像は、昭和45年(1970年)に蜜厳教会遍照講の創立40周年を記念して建立されたものです。
そして、こちらが、蜜厳堂です。
寛文7年(1667年)の建立です。
興教大師の尊像を祀っています。
少し小さめのお堂は、求聞持堂です。
嘉永4年(1851年)に建立されたお堂で、本尊は虚空蔵菩薩、お前立は不動明王です。
普段、戸が閉まっているので、中の様子を見ることはできません。
求聞持堂の近くの石段を下りると、金堂裏の梅林にやって来ます。
さすがに梅林は、まったく花が咲いていませんね。
梅林から金堂の前に戻り、参道の南側に建つ鐘楼堂の前にやって来ました。
鐘楼堂の周囲も、カエデが多く植えられています。
どのカエデも、枝だけの状態になっており、冬のさびしい姿をしていましたよ。
そろそろ智積院から出ましょう。
また、梅が咲いている頃にお参りしたいですね。
なお、智積院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。