7月10日。
祇園祭のお迎提灯が行われました。
お迎提灯は、同日に行われる神輿洗式の神輿を迎えるために江戸時代中期から始まった行事です。
八坂神社清々館を午後4時30分に出発し、京都の街を練り歩き、八坂神社に戻ります。
途中、京都市役所に立ち寄り、舞踊奉納が行われることから、その様子を見てきました。
京都市役所に到着するお迎提灯
京都市役所は、地下鉄の京都市役所前駅を出てすぐの場所にあります。
私は、祇園祭の雰囲気が漂う寺町通を北に歩き、京都市役所に向かいます。
しかし、歩いている途中、スニーカーの靴底が剥がれてしまい、急遽、100円ショップに立ち寄り、瞬間接着剤を買って応急処置することに。
でも、時刻は午後5時になっており、あと30分もすれば京都市役所で舞踊奉納が行われます。
とりあえず、スニーカーの修理は後回しにし、京都市役所に向かいます。
お巡りさんの交通整備があり、横断歩道が渡れませんでしたが、地下のゼスト御池を抜けて、どうにか京都市役所にたどり着けました。
すでに賑やかな笛の音が響き渡っており、お迎提灯の行列が次々と京都市役所に近づいていました。
どうにか間に合ったようです。
大きな提灯が京都市役所に入っていきます。
提灯の後ろからは、様々な衣装を着た子供たちが続きます。
その中には、馬上稚児の姿も見られました。
お稚児さんは、ここで下馬し、歩いて京都市役所に向かいます。
そして、お迎提灯の参加者が京都市役所前に整列。
これから舞踊奉納が行われますが、まだ時間があるようなので、スニーカーを修理することに。
さぎ踊、祇園祭音頭、小町踊
時刻は、午後5時30分頃となり、お迎提灯の舞踊奉納が始まりました。
最初は、さぎ踊です。
子どもたちが、真っ白なサギの姿をし、翼を広げたり閉じたりしながら舞います。
さぎ踊は、7月24日の後祭山鉾巡行とほぼ同時刻に行われる花傘巡行にも登場します。
24日の午前11時頃から四条河原町で待っていれば、山鉾巡行と花傘巡行のどちらも見られますよ。
さぎ踊に合わせて、しゃぐまの子どもたちも、小さな太鼓を鳴らしながら踊ります。
さぎ踊の次は、祇園祭音頭です。
曲に合わせて浴衣姿の女の子たちが舞います。
まるで、盆踊りのようであります。
祇園祭音頭は、夏の夕暮れ時によく調和していますね。
続いて小町踊です。
こちらも、着物を着た女の子たちが曲に合わせて踊ります。
頭には髪飾り、手にはうちわのようなものを持ち、ゆっくりとした動作で舞を披露します。
息の合った小町踊も、夏の夕方らしさを感じさせてくれました。
京都市役所での舞踊奉納はこれで終わりです。
なお、舞踊奉納の様子は、動画にも収めているので、ご覧になってください。
この後、お迎提灯は午後6時30分に京都市役所を出発しました。
そして、八坂神社に到着した後、能舞台でも舞踊奉納が披露されます。
7月10日は、夕方から八坂神社でも神輿洗式が行われており、四条大橋周辺が大いに賑わいます。
神輿洗式は、28日の夕方からも行われるので、この日に八坂神社に参拝するのも良いでしょう。
宿泊
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