6月下旬に京都府宇治市の宇治上神社に参拝した後、南東に5分ほど歩き、恵心院にも参拝しました。
恵心院の境内には、多くの植物が植えられており、四季折々の花を見ることができます。
あまり知られていないお寺ですが、宇治に観光で訪れた際は、立ち寄っておきたいですね。
アジサイはほとんど見られず
恵心院には、京阪電車の宇治駅から宇治川沿いを南東に約8分歩くと到着します。
JR宇治駅からだと、徒歩約13分です。
恵心院の参道の前にやって来ました。
入り口には、恵心院と刻まれた石柱が立っています。
参道をまっすぐ進んだ先に建つお堂の後ろでは、ハンゲショウが葉の表面を白色に染めていました。
7月が近づくと、ハンゲショウの葉の白色の面積が拡大していきます。
ハンゲショウから右に曲がり少し進むと山門があります。
山門をくぐって境内へ。
境内の中央に本堂が建っています。
本堂の前に植えられているノウゼンカズラは、オレンジ色の花を咲かせていました。
まだ梅雨は明けていませんが、暖色系の花を見ると夏がやって来たなと感じますね。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
恵心院は、弘仁12年(821年)に弘法大師空海が開いた龍泉寺が始まりと伝えられていますから、約1200年の歴史を持っています。
この辺りは、古いお寺や神社がたくさんありますね。
境内には、空き缶がいくつも吊るされていました。
空き缶には何本も切れ込みが入っていますね。
銀色、黄色、青色、緑色、赤色など、もともとのデザインを活かしています。
自作の提灯でしょうか。
さて、今の時期の恵心院では、アジサイが花を咲かせるのですが、お寺の方の話によると、今年は鹿にほとんど食べられてしまったそうです。
アジサイだけでなく、他の花も食べられており、木の葉まで被害に遭ったそうです。
ロープを張って侵入を防いでいるようなのですが、鹿も賢いようで、上手にロープの内側に入って植物を食べていくみたいです。
先ほどの空き缶は、鹿よけのために吊るされていたのかもしれません。
お寺ということもあり、駆除することはできないでしょうから、鹿がやってこないように願うしかなさそうですね。
それでも、アジサイは少しばかり咲いており、アナベルは見ごろを迎えていましたよ。
アガパンサスが見ごろ
お寺の方に「アガパンサスはきれいに咲いているので見ていってください」と言われたので、アガパンサスが植えられているところに行ってみました。
お寺の方のおっしゃるとおり、アガパンサスは、青色の花をたくさん咲かせていました。
梅雨の時期は、街中を歩いていても、アガパンサスを見かけることが多いですね。
人気のある花なのでしょう。
ホタルブクロも咲いていました。
ホタルブクロは、赤色のものをよく見かけますが、恵心院では白色のホタルブクロも咲いていましたよ。
恵心院では、アジサイは少ししか見られませんでしたが、ノウゼンカズラやアガパンサスなど、梅雨から夏に咲く花を見られました。
私以外に参拝者はおらず、静かにお参りできました。
この後は、興聖寺に参拝します。