3月4日から13日まで開催されている東山花灯路。
清水寺の仁王門脇の大きなこけしを見た後は、ライトアップされた境内を歩きます。
朱色の輝く伽藍
仁王門近くの石段を上っていきます。
ライトアップされた三重塔は、朱色に輝き、日中とは違った姿を見せてくれます。
現在の彩色は、昭和62年(1987年)に復元されたものです。
すでに35年が経過していますが、その鮮やかさは今も保たれています。
西門(さいもん)にも照明が当たっていますが、こちらは、三重塔ほどは輝いて見えません。
西門越しには、京都の夜景が見えます。
昔から西山に沈む夕日が美しくみられると言われており、西方極楽浄土を観想する日想観拝所となったと考えられています。
西門が建立された当時は、このような夜景が見られるようになるとは想像していなかったでしょうね。
ちなみに西門の再建は、寛永8年(1631年)です。
西門の近くから南西に目をやると、白く光る京都タワーも見えますよ。
暗闇の中で光る京都タワーも美しいですね。
夜に清水寺を訪れた時には、京都タワーもしっかり見ておきましょう。
経堂もライトアップされていましたが、写真が暗くなってしまいました。
経堂の後ろからは、青色の光線が夜空に向かって伸びています。
清水寺で夜間拝観が実施されているときには、このレーザービームを見ることができます。
清水の舞台も夜間拝観が行われていましたが、今回は拝観しないことに。
ちなみに拝観料は400円です。
仁王門脇の石段を下りて、西門下に戻ってきました。
西門下の石段脇に行灯が置かれ、まるでカタパルトのようであります。
そして、その下の狛犬と獅子が、今にも夜空に飛び立とうとしているように見えます。
清水寺を出ます。
茶わん坂へと続く石段にも行灯が設置され、足元を照らしてくれていました。
東山花灯路は、北は茶わん坂までが会場となっているのですが、歩いている人が全くいません。
日常の東山の夜景を見ながら、静かに茶わん坂を歩くのも良いものですね。
今年で最後となる東山花灯路は、例年よりも展示に力が入っているように感じました。
東山花灯路の期間は、青蓮院(しょうれんいん)、高台寺、圓徳院でも夜間拝観が行われているので、時間があれば拝観してください。