6月上旬に京都市左京区の真如堂にボダイジュとアジサイを見に行った後、西に5分ほど歩き、吉田山に登りました。
吉田山には、吉田神社が鎮座しており、毎年節分の日に多くの参拝者で賑わいます。
普段も、お参りをする人の姿を見かけますが、境内がそれほど混雑することはありません。
竹中稲荷神社
吉田神社には、京阪電車の出町柳駅から東に徒歩約20分で到着します。
市バスだと、「京大正門前」から東に徒歩約5分です。
吉田山の頂上にやってきました。
ここには、宗忠神社と竹中稲荷神社があります。
竹中稲荷神社は吉田神社の末社で、参道には、朱色の鳥居が多く並んでいます。
春には、鳥居近くに植えられた桜がきれいに咲き、多くの人がお花見に訪れますが、今は誰もいません。
竹中稲荷の参道を進んでいくと、サツキが咲いていました。
まだ京都ではサツキを見られますが、花数が少なくなっています。
終わりが近いですね。
竹中稲荷神社の境内には、中央に拝殿、その奥に本殿が建っています。
お稲荷さんですから、商売繫盛を祈願しておきましょう。
吉田神社で咲くアジサイ
竹中稲荷神社から吉田山を西に歩きます。
途中、八百万の神さまが祀られている斎場所大元宮があります。
節分の日など特別な日には、門が開き中に入ってお参りできますが、それ以外の日には中に入ることができません。
斎場所大元宮の近くでは、アジサイが咲いていました。
吉田神社では、数は少ないものの、梅雨になるとアジサイを見ることができますよ。
吉田山を西に下っていきます。
こちらは、山蔭神社です。
吉田神社は、貞観元年(859年)に藤原山蔭(ふじわらのやまかげ)が、奈良の春日大社から祭神を勧請(かんじょう)したのが始まりです。
また、藤原山蔭は、我が国において、あらゆる食物を調理調味づけた始祖であり、料理飲食の神さまとして、山蔭神社に祀られています。
山蔭神社から少し下ったところに鳥居があります。
その鳥居をくぐった先に建つのは、菓祖神社の社殿です。
祭神は、田道間守命(たじまもりのみこと)と林浄因命(はやしじょういんのみこと)です。
田道間守命は、垂仁天皇の命を受け常世の国の非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)を日本にもたらしました。
林浄因命は、初めて餡入りの饅頭を作り広めました。
どちらも、お菓子の祖神(おやがみ)として、また、文化の神さまとして崇められています。
吉田山の中腹にやってきました。
ここには、吉田神社の拝殿や本宮が建っています。
それでは、本宮にお参りをしましょう。
吉田神社は、平安京の鬼門除けの鎮守社として創建された神社ですから、厄除を祈願しておくと良いでしょう。
本宮にお参りをした後は、西側の参道へ。
参道のアジサイは、まだ咲き始めたばかりで、色がついていない花が目立っていました。
でも、中には、真っ青な花をたくさん咲かせたアジサイがありましたよ。
青色のアジサイを見ると、本格的に梅雨に入ったなと感じますね。
吉田神社のアジサイは、6月いっぱいは見ごろを保っているのではないでしょうか。
なお、吉田神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。