京都市左京区の叡山電車木野駅、または、京都精華大前駅から徒歩10分ほどの場所に幡枝八幡宮(はたえだはちまんぐう)という神社があります。
社殿は周囲の町を見下ろすように小高い丘のような山の上に建っています。
石段の上に建つ社殿
幡枝八幡宮の入り口は、山の下にあり、そこには大きな鳥居が建っています。
鳥居をくぐった後の石段が意外と長く、上りきった時には軽く息切れしてしまいます。
この石段は、山の西側にあるのですが、東側の坂道からも山の上に向かうことができます。
石段の上には、さらに小さな鳥居があり、これをくぐると幡枝八幡宮の境内があります。
幡枝八幡宮は、寛平6年(894年)に新羅(しらぎ)が日本を攻めようとしていた頃、都及び人民守護のために当地に社殿を建立するようにと言うお告げが、里人にあったことから創建されたそうです。
社名の「幡枝」は、八幡市の石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)から分かれたことが由来とされています。
境内に入ってすぐに目に入るのが、屋根が2つある社殿です。
最初に見た時は、変わった造りになっていると思ったのですが、単に2つの建物が並んで建っているだけですね。
上の写真の右側が幡枝八幡宮の本殿で左側が貴船社です。
幡枝八幡宮の由緒書には、出世繁盛、家内安全、子孫繁栄、諸願成就のご利益があると書かれていました。
特に刀剣を鍛える仕事をしている人は、その道に秀でて名を挙げることができるそうです。
本殿の前には、舞殿が建っています。
あまり広くない境内なので、本殿と舞殿だけで敷地の大部分を占領していますね。
針神社
幡枝八幡宮の境内には、末社の針神社も建っています。
針神社では、毎年12月8日に針供養が行われます。
針供養については、「京都かわいい手芸部」さんの下記記事で、その模様が紹介されていますので、ご覧になってください。昔は大勢の方が針供養に参加していたそうですが、最近では参加人数が減っているとか。
手芸をされている方は、一度、針供養に参加してみてはいかがでしょうか。
幡枝は、京都市内とは思えないほど静かなところで、幡枝八幡宮の石段上からの眺めものどかです。
京都市中心部から少し離れて、のんびりとしたいなら幡枝を散策してみると良いですよ。
また、幡枝には、妙満寺や円通寺といったお寺もありますので、併せて訪れてみてはいかがでしょうか。
なお、幡枝八幡宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。