神社に必ずあるものと聞いて、すぐに思いつくのは、鳥居ではないでしょうか。
では、鳥居の次に連想するものは何でしょうか。
本殿、鈴、賽銭箱などいろいろと思いつくでしょうが、多くの方が狛犬を連想すると思います。
そして、頭に思い浮かべた狛犬は、ちょっと高い場所に座っている獅子のような姿をしたものではないでしょうか。
どこの神社でも、狛犬は、大体このような姿をしていますが、たまに変わった姿をした狛犬が鎮座していることがあります。
そこで、今回の記事では、私が今までに観たちょっと変わった姿をしている狛犬を紹介したいと思います。
角が生えている狛犬
まず最初に紹介するのは、大石神社の狛犬です。
大石神社は、忠臣蔵に登場する大石内蔵助(おおいしくらのすけ)を祀っていることで知られています。
その内蔵助を祀る本殿の前に鎮座している狛犬が、ちょっと変わった姿をしています。
下は、その写真です。
どこが変わっているかわかりましたか?
わからないという方は、頭をよく見てください。
先が鋭くとがった角が生えていますよね。
でも、角が生えているのは、口を閉じている吽形(うんぎょう)の狛犬だけで、口を開けている阿形(あぎょう)の狛犬には生えていません。
実は、狛犬というのは、吽形の頭に角が生えているものが本来の姿のようで、時が経つにつれてその姿が簡略化されていき、角がないものが多くなったとか。
詳しくは、Wikipediaをご覧ください。
角が生えている狛犬がいる神社は、他にも京都市上京区の上御霊神社などがあります。
逆立ちしている狛犬
次に紹介するのは、京都市左京区にある宗忠神社の狛犬です。
こちらの狛犬は、なんと逆立ちしています。
はじめてみた時は、すぐに狛犬とは気付きませんでした。
色も赤茶色で、よく見かける灰色の狛犬とは違います。
この逆立ちしている狛犬は、境内の東の石段下にいます。
恐ろしい狛犬
最後に紹介するのは、京都市東山区の知恩院付近に建つ松風天満宮(しょうふうてんまんぐう)の狛犬です。
まずは、下の写真をご覧ください。
どうですか?
とても怖い顔をしていませんか。
噛み付かれたら、とても痛そうですよね。
松風天満宮の由緒書を読むと、「京都狛犬巡り」の中で、京都府下で一番恐ろしい面構えと紹介されたと書かれていました。
確かに私が今まで見た狛犬の中で、一番恐ろしい顔をしています。
以上、変わった狛犬を3つ紹介しました。
神社にお参りに行く時は、狛犬も注意して観察すると新たな発見があるかもしれませんよ。
また、狛犬ではなく、他の動物が鎮座している神社も京都にはあります。
以下の過去記事で紹介していますので、ご覧になってみてください。