10月初旬。
京都市上京区にある京都御苑を散策しました。
京都御苑は、京都御所、大宮御所、京都迎賓館がある大きな敷地で、上京区では定番の観光名所です。
たくさんの植物が植えられているため、四季折々の風景を楽しむことができるのも京都御苑の良いところです。
倒木が目立つ苑内
京都御苑の最寄り駅は、地下鉄の丸太町駅もしくは今出川駅です。
どちらの駅からも、烏丸通を渡ればすぐ京都御苑の中に入れます。
今回は、これら駅の近くからではなく、梨木神社の萩を見た後だったので、東側の寺町通に面する清和院御門から京都御苑に入りました。
清和院御門を入ってすぐの場所には、伐られた木がありました。
9月上旬の台風21号は、京都の各所に被害をもたらし、京都御苑も大きな被害が出ました。
すでに台風から1ヶ月経っていますが、まだ京都御苑内は倒木が目立ちます。
清和院御門からまっすぐ西に進み建礼門の前にやって来ました。
8月の五山送り火をこの近くから眺めましたが、随分と前のことに感じます。
建礼門からさらに西に進むと、大きなムクの木があります。
このムクの木は、清水谷家という公家の屋敷に植えられていたことから、清水谷家の椋(むく)と呼ばれています。
樹齢は300年と言われているだけあって、見事なムクであります。
張り出した枝が折れないように四方に支えがしてありますね。
元治元年(1864年)7月の蛤御門(はまぐりごもん)の変では、御所に乱入しようとした長州兵を率いていた来島又兵衛が、このムクの近くで戦死したと伝えられています。
台風による倒木被害は、西側の方がひどいようです。
巨木が根っこから倒れていました。
アカマツも根っこから倒れていますね。
このような倒木が、京都御苑のいたるところに残っています。
復旧には、まだ時間がかかりそうです。
台風の被害が特にひどく見えたのが、御苑内北側の近衛邸跡です。
遠目で見ても、倒木の多さがわかります。
近衛邸跡の近くまで来ると、巨木が倒れていたり、枝が散乱していたりと、台風21号の風が強かったことが伝わってきます。
近衛邸跡に植えられている糸桜も、枝が折れ、無残な姿となっていました。
毎年3月20日頃に見ごろとなる糸桜ですが、2019年はかつてのように美しい姿を見れないかもしれません。
京都御苑の外に出ると、烏丸今出川の看板が歪んでいました。
台風の被害が目立つ京都御苑ですが、京都御所や大宮御所の拝観は、いつものように行われていました。
11月下旬の紅葉時期までに台風の被害が取り除かれていると良いのですが。
この後は、大聖寺に萩を見に行きました。
なお、京都御所の詳細については以下のページを参考にしてみてください。