美しい紅葉を観ることができる名所でも、訪れるのに坂道を上って行ったり、急な石段を上がったりしなければならないところは、観光客の方が少なく、静かに観賞できます。
京都市東山区の清閑寺もそんな紅葉の名所のひとつです。
眼鏡橋の真っ赤な紅葉
清閑寺へは京阪電車の清水五条駅から東に20分ほど歩くと到着します。
その途中で、大谷本廟の眼鏡橋付近のカエデが真っ赤に紅葉していたので、寄り道していくことに。
橋の上から観た紅葉は実に見事でした。
清水寺に訪れる途中の方も、眼鏡橋に立ち寄って記念撮影をしたり、じっくりと眺めたりしていました。
目的は、あくまで清閑寺だったので、大谷本廟は眼鏡橋付近の紅葉をさらっと観ただけで、立ち去ることに。
歩いて清閑寺に行く場合は、五条通を歩いて行くよりも、1本南側の渋谷通を歩く方が、車の交通量が少ないのでおすすめです。
坂道を20分かけて上り、遂に清閑寺の駐車場付近に到着。
清閑寺の紅葉を一人占め
清閑寺の境内に入るには、さらに石段を上っていく必要があります。
石段を上りきり、境内に入る前に一度後ろを振り返ると、高倉天皇陵がいい感じに紅葉していました。
天皇陵の紅葉を観るだけでも、石段を上ってきた価値があるというものです。
では、入口の門から境内へ入ることに。
拝観料は特に定められていませんが、志納制なので、持っていた小銭数枚を箱の中に入れて入場です。
境内から向かい側の山を眺めると、まるで空中に浮いているように感じます。
紅葉の方は、まだ緑色の葉が残っており、見頃はもう少し後になりそうです。
本堂付近の紅葉も、まだ真っ赤には色付いていません。
それはさておき、まずは本堂にお参り。
お参りの後は、境内の端に置かれた要石(かなめいし)に向かいます。
やはり、清閑寺と言えば、この石ですよね。
要石は、扇の一番下の中心部分が、その名の由来となっています。
要石の近くに立ち、そこから京都市街を眺めると、左右の山に挟まれた景色が、まるで扇を広げたように見えます。
この扇状に開けた景色をちょうど真ん中で眺めることができる地点に要石が置かれているんですね。
扇状の景色を眺めた後は、境内の紅葉観賞です。
真っ赤に紅葉した木を挟むように左右にオレンジ色の葉を付けた木が立っています。
あと少しで、3本とも真っ赤になりそうです。
清閑寺に訪れたのは11月24日。
紅葉が見頃を迎えるのは、11月末頃でしょうね。
また、清閑寺と言えば、平家物語や幕末の史跡としても有名です。これらについては、以下の過去記事で紹介していますので、ご覧になってみてください。
清閑寺からは、清水寺へ5分で行ける近道があります。昼間は通り抜けできるので、清水寺に訪れるなら、この近道を使うと便利ですよ。
なお、清閑寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。