11月下旬。
京都市下京区の渉成園(しょうせいえん)に紅葉を見に行ってきました。
渉成園は、下京区の都会にある庭園です。
京都駅から近く、とても便利な場所にあります。
イチョウの黄葉
京都駅烏丸中央口を出て、北東に5分から7分ほど歩くと渉成園の入り口の前に到着します。
渉成園は、東本願寺の飛地境内です。
周囲に枳殻(カラタチ)を生け垣として植えたことから枳殻邸(きこくてい)とも呼ばれています。
入り口付近のイチョウがきれいに黄葉していました。
葉が散り始めていますが、まだ見ごろを維持しています。
渉成園の中に入るには500円の寄附が必要です。
そして、寄付をするとA4サイズの立派なパンフレットをいただけます。
通常のパンフレットは渉成園の建造物の解説が載っている表紙が黒色のものです。
私は以前にも渉成園に訪れて黒色のパンフレットをいただいているので、今回は、「四季のうつろい」という表紙が紫色のパンフレットをいただきました。
四季のうつろいには、渉成園の四季折々の植物が紹介されていますよ。
渉成園は、入り口から時計回りに進んでいきます。
池に望んで建つ臨池亭(りんちてい)とその奥に建つ滴翠軒(てきすいけん)です。
建物の奥のイチョウの木がきれいに黄葉しています。
池の水面には、イチョウの葉がたくさん散っていました。
散ったイチョウの葉は、遣水(やりみず)に流れていきます。
途中でイチョウの葉は流れなくなって止まりますが、遣水は、渉成園の東側にある印月池(いんげつち)と呼ばれる大きな池に注ぎます。
印月池周辺の紅葉
臨池亭を過ぎ、境内の中央やや北側にある傍花閣(ぼうかかく)の前にやってきました。
傍花閣近くのカエデは、真っ赤に紅葉しているものもあれば、まだ緑色から黄色に変わりつつあるものもあります。
京都市は北から順に紅葉していくので、下京区や南区のように市内の南寄りの地域は紅葉するのが遅めです。
さらに南にある伏見区は、もっと遅いですね。
黄色く色づいたモミジ。
光が透き通ったモミジが美しいです。
時刻は午後2時を回っていたので、太陽が西に傾いていました。
逆光で見る紅葉が輝いてきれいです。
紅葉の奥に見えるのは、侵雪橋(しんせつきょう)。
この侵雪橋を渡ると印月池の北大島へ行けます。
北大島に架かる橋はもうひとつあります。
それは庭園の東側にある回棹廊(かいとうろう)です。
回棹廊の近くにもカエデが植えられているのですが、こちらは日当たりが良くないためか、赤黒い染まり方をしています。
もう少し時間が経てば、赤色にもっと鮮やかさが出てくるのではないでしょうか。
南大島に植えられているカエデは、紅葉が見ごろを迎えています。
まだオレンジ色が多いので、これからもっと赤くなりそうです。
庭園の南側から印月池を眺めます。
晴れていたので、池が水鏡となり、周囲の景色を映し出していました。
都会の真ん中にある庭園なので、周囲のビルが視界に入るのは仕方ないですね。
でも、京都市内は背の高いビルが少ないので、それほど気にならないのですが。
ちなみに渉成園の南西に京都タワーが建っているのも見えますよ。
侵雪橋とタイワンフウ。
黄色い葉が水面に映っていますね。
池のほとりにはムラサキシキブも。
庭園の西側のコケの上には落ち葉。
落ち葉でコケの緑色が見えなくなると秋も終わりですね。
そうなる前に落ち葉を掃除するのかもしれませんが。
渉成園の中を1周して受付近くに戻ってきました。
入る前に見たイチョウの木の足元に、黄色い葉がたくさん散っていましたよ。
渉成園は京都駅から近く、まさに都会のオアシスといった感じの庭園です。
出張で京都にお越しの際は、帰りの電車の待ち時間に立ち寄ってはいかがでしょうか。
なお、渉成園の詳細については以下のページを参考にしてみてください。