5月下旬に京都市東山区の東福寺の開山堂に参拝した時、洗玉澗(せんぎょくかん)のカエデの新緑も見てきました。
東福寺は紅葉が有名なお寺で、境内にはたくさんのカエデが植えられています。
なので、今の時期はカエデの新緑を見に東福寺に参拝するのもおすすめなんですよね。
新緑で埋め尽くされた洗玉澗
JRもしくは京阪電車の東福寺駅を出て、南東に5分ほど歩くと東福寺に到着します。
境内の中央付近に通天橋と開山堂の拝観受付があるので、そこで拝観料400円を納めます。
拝観受付から北に向かって、長い屋根付きの廊下が延びています。
この廊下は通天橋と呼ばれており、方丈から開山堂を結んでいます。
通天橋の両脇には、たくさんのカエデが植えられており、青葉が緑色の屋根を作っていましたよ。
通天橋の中ほどまで進むと、洗玉澗が見えてきます。
新緑で埋め尽くされた溪谷は、絶景であります。
洗玉澗とは反対の方向に目をやると、青モミジの上に浮かんでいるかのように方丈が見えます。
通天橋を北に進むと、途中で東に折れます。
そして、開山堂の入り口に建つ楼門の前までやってきました。
この辺りには、カエデの他にサツキの刈込や松もあり、洗玉澗とはまた違った趣があります。
まるで、安土桃山時代に描かれた障壁画のような景色であります。
洗玉澗を散策
通天橋を西に進み、洗玉澗に出ます。
洗玉澗は橋から眺めるだけでなく、散策できるのも東福寺の魅力ですね。
丹塗りの八角円堂の建物は愛染堂(あいぜんどう)です。
愛染明王を祀っている建物で、元は万寿寺にありましたが、昭和12年(1937年)に東福寺に移されてきました。
杮葺(こけらぶき)の屋根が味わい深い建物であります。
洗玉澗は青モミジで埋め尽くされていました。
その奥には、方丈の屋根も見えます。
曇り空ではありましたが、光が当たったカエデの葉は、透き通るような黄緑色をしていましたよ。
谷の一番深いところまで来ると、小川が流れています。
少々蒸し暑い日だったのですが、洗玉澗はひんやりとして涼しかったです。
展望台から眺める洗玉澗。
眼下に広がる雲海のような青モミジを見れるのも東福寺のすばらしいところです。
なかなか木を見下ろす機会はありませんから、新鮮な感覚ですよ。
そろそろ洗玉澗から出ることにしましょう。
最後にもう一度、新緑が広がる洗玉澗を振り返ります。
緑色の空間を見ていると、不思議と目が生き生きとしてきますね。
なお、東福寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。