京都市北区は、京都市の中でも気温が比較的低いためか、美しい紅葉を観賞できるところがたくさんあります。
多くある北区の紅葉の名所でも、大徳寺周辺は交通事情が良いので比較的訪れやすいです。
大徳寺周辺で訪れたい紅葉の名所は、高桐院、今宮神社、建勲神社(たけいさおじんじゃ)ですね。
高桐院
高桐院は、大徳寺の中にある塔頭(たっちゅう)寺院です。
京都駅から地下鉄に乗車して北大路駅で下車し、そこから西に15分ほど歩くと大徳寺に到着します。
市バスを使う場合は、206系統に乗車して「大徳寺前」で下車し徒歩5分ほどです。
地下鉄利用だと約30分、市バス利用だと約40分ですね。
高桐院は、参道の両脇に多くのカエデが植えられています。
この参道の紅葉はとても情緒があるので、秋のもの悲しい雰囲気を味わいながら、オレンジ色に染まった参道をゆっくりと進んで拝観受付へと向かいましょう。
高桐院の庭園は、建物内からも鑑賞できますし、散策することもできます。
鮮やかな赤色に染まったモミジ、黄色からオレンジ色に変わりつつあるモミジなど、色とりどりの紅葉を楽しめるのも高桐院の特徴です。
客殿南庭には、カエデが程よく植えられており、秋が深まれると地面のコケとともに味わい深い紅葉風景を楽しめます。
客殿の縁側に座って眺めるのも良いですが、室内から障子や鴨居を利用して額縁のように眺めるのもおすすめです。
近年、人気が出てきたお寺なので、拝観者が多くなりつつありますが、それでも有名な観光地の紅葉名所と比較すれば人は少な目です。
2020年春から拝観休止中です。
なお、高桐院の拝観料は500円です。
ちなみに大徳寺の中には、他にも芳春院や黄梅院など紅葉がきれいなお寺がいくつかありますので、時間があれば見ておきたいですね。
今宮神社
今宮神社は、大徳寺の北西に建っています。
大徳寺からの移動は、徒歩約5分ですね。
境内には、万遍なくカエデの木が植えられているので、11月中旬から下旬に参拝すると、境内がちょうど良いモミジ色に染まっています。
楼門をくぐってすぐの場所、拝殿と本殿の周囲などに比較的多くのカエデが植えられています。
今宮神社の境内は、日当たりが良い場所と悪い場所があり、カエデの色づきに時間的なずれがあります。
日当たりの良い場所は早めに紅葉しますが、日当たりの悪い場所は紅葉するのに時間がかかります。
境内全体が真っ赤に染まるような紅葉を見ることはできませんが、様々な色のモミジを楽しめますよ。
東側の参道にはあぶり餅のお店があり、今宮神社の神門周囲の紅葉を眺めながら、あぶり餅を食べるのも良いですね。
なお、今宮神社は、無料でお参りできます。
建勲神社
今宮神社から南に5分ほど歩くと船岡山があります。
その船岡山に建っているのが建勲神社です。
山を登っている途中に紅葉したカエデをいくつも見ることができますし、境内でもきれいなモミジを観賞できます。
紅葉の時期に建勲神社に参拝する人はあまりいません。
そのため、建勲神社では心静かに紅葉狩りできます。
人ごみが苦手な方や騒がしいのが嫌いな方は、建勲神社に紅葉を見に行くと良いでしょう。
拝殿から東に目をやれば、遠くに比叡山を望むことができます。
石段下の紅葉越しに眺める比叡山は、建勲神社ならではですね。
なお、建勲神社は、無料でお参りできます。
高桐院、今宮神社、建勲神社の3ヶ所の紅葉狩りに要する時間は2時間ほどです。
高桐院はじっくりと見ておきたいので1時間程度かかるかもしれませんが、今宮神社と建勲神社はそれぞれ15分ほどあれば十分です。
大徳寺の近くには、お食事できるお店がいくつかありますので、昼食に困ることはないと思います。
拝観時間、京都駅との往復、昼食時間を含めて4時間程度かかるでしょう。
大徳寺内の他の寺院を拝観すると5時間から6時間くらいはかかるかもしれません。
建勲神社、今宮神社を先にお参りしてから、大徳寺内の寺院を時間が許す限り拝観するのもありですね。