京都市左京区には、銀閣寺付近から疎水沿いの遊歩道である哲学の道が南に向かって1.5kmほど続いています。
春になると疎水沿いに植えられた桜がたくさん咲くことから、多くの観光客の方が訪れます。
哲学の道を歩いていると、桜や疎水の流れについつい目が行ってしまいますが、その周辺には、訪れておきたい寺社が多くありますので、ただ疎水沿いを歩くだけではもったいないですね。
そこで、今回は哲学の道を歩くついでに訪れることができる5つの寺社を紹介したいと思います。
法然院
銀閣寺側から哲学の道を南下して500メートルほど行ったあたりで、東側の坂道を上ると法然院が建っています。
法然院は、その名の通り、法然が草庵を営んだ場所です。
石段を上がって茅葺の門をくぐると2つの白沙段があります。
境内には、25種類の花が植えられています。
安楽寺
法然院から南に300メートルほど行くと安楽寺があります。
普段は、拝観謝絶となっていますが、春と秋に特別公開されます。
春のサツキや秋の紅葉が有名ですね。
境内には、建永の法難で犠牲となった住蓮と安楽の五輪石塔があります。
霊鑑寺
安楽寺から南に歩いてすぐの場所に建っているのが霊鑑寺です。
霊鑑寺も安楽寺と同様に通常は非公開ですが、春と秋には特別公開されます。
霊鑑寺は、谷の御所とも呼ばれ、後水尾天皇の皇女である多利宮(たりのみや)を開山として創建されました。
境内には、38種類、100本ほどの椿が植えられています。
大豊神社
霊鑑寺を訪れた後は、再び哲学の道に戻り、南に500メートルほど歩くと大豊神社に着きます。
大豊神社と言うと末社の大国社が有名です。
神社には、通常、狛犬がいるのですが、大国社は狛犬ではなく狛鼠がいます。
他にも大豊神社の境内には狛猿や狛雉がいますので、探してみてください。
熊野若王子神社
大豊神社に訪れた後は、熊野若王子神社(くまのにゃくおうじじんじゃ)に向かいます。
熊野若王子神社は、哲学の道の南のゴール付近に建っています。
熊野神社と新熊野神社(いまくまのじんじゃ)とともに京都の熊野三山とされており、また、室町幕府8代将軍の足利義政が花見を催したことでも知られています。
以上、簡単に哲学の道周辺の5つの寺社を紹介しました。
春の観光シーズンになると哲学の道は、たくさんの観光客の方で混雑して歩くのがつかれてしまいますが、そんな時は、上で紹介した寺社に立ち寄って小休止してみてはいかがでしょうか。