世界遺産に登録されている天龍寺は、紅葉の名所として有名で秋になると多くの参拝者でにぎわいます。
おそらく嵯峨野嵐山では、天龍寺が最も人気のある観光名所だと思います。
11月中旬。
その人気の天龍寺に紅葉狩りに行ってきました。
観光客だらけの境内
天龍寺は、JR嵯峨嵐山駅から西に5分ほど歩くと入口の門の前に到着します。
京福電車の嵐山駅からだと、ほぼ目の前ですね。
天龍寺の門をくぐり参道を歩いていると、真っ赤に色づいたカエデがたくさん並んでいました。
今がちょうど見ごろといった感じですね。
その真っ赤なモミジに誘われるように多くの観光客の方が拝観受付へと進んでいきます。
受付で拝観料500円を納めて庭園へ。
大方丈の東側にある白砂の枯山水庭園の向こうに日差しを浴びて真っ赤に輝くモミジが見えます。
しかし、逆光のため写真撮影は非常に難しいです。
足摺野路菊(アシズリノジギク)が真っ白な花をたくさん咲かせていました。
でも、ほとんどの拝観者が紅葉に目をとられて、こんなにきれいに咲いているノジギクに気づいていないんですよね。
大方丈の西に広がる曹源池(そうげんち)までやってくると、そこは拝観者でいっぱい。
落ち着いて紅葉を観賞できそうにありません。
加えて午後1時30分頃に訪れたので、太陽も逆光になることから、この付近での紅葉狩りは後回しにすることにしました。
人の少ない場所で見る紅葉
この時期の天龍寺は、とにかく人が多いのですが、あまり拝観者が足を踏み入れないところもあります。
多宝殿の東側の回廊がある辺りは、ほとんど人がいません。
なので、見ごろになっていた紅葉を落ち着いて観賞できました。
多宝殿近くのカエデの葉は、赤色、オレンジ色、緑色と様々。
全ての葉が一度に真っ赤になると見事な景色となるのでしょうね。
天龍寺の西には望郷の丘と呼ばれている小高い山があります。
そこも拝観コースになっているのですが、曹源池と違って、ここまで紅葉を見に来る人は少な目です。
山の上から見下ろす紅葉もなかなかのものです。
ところどころにベンチが置かれているので、休憩しながらのんびりと紅葉を観賞できるのも望郷の丘の良いところ。
人がいない場所で紅葉を見ると心が落ち着きます。
でも、もの悲しくなってくることもあるんですよね。
山の麓の小さな池の周囲の紅葉も見ごろ。
鮮やかな赤色だったので、このモミジに気づいた人たちは誰もが、足を止めて見入っていましたよ。
庭園に入った時は、あれだけ多かった拝観者も、山の麓にはほとんどいません。
天龍寺の紅葉観賞は望郷の丘周辺がおすすめです。
曹源池の紅葉は見事
さて、空も曇り出し、太陽の光も嵐山に遮られる時間帯に曹源池に戻ってきました。
時間は午後2時ころ。
池の南側から北向きに庭園を眺めます。
奥に見える紅葉が赤色やオレンジ色に色づいていますね。
今度は、庭園の中ほどから南を向いて紅葉を観賞。
こちらも曹源池の周りに赤色やオレンジ色のモミジがきれいに見えます。
奥にそびえる嵐山を借景にして造られた庭園なので、まるで、山が庭園の一部のように感じます。
そして、天龍寺と言えば、大方丈、曹源池、嵐山を一度に眺めることができるこの景色を見ておきたいですね。
この景色は、書院の縁側に座って眺めるのがおすすめです。
庭園拝観料に100円足すだけで諸堂拝観もできます。
時間に余裕がある時は堂内からもじっくりと曹源池を鑑賞しておきたいですね。
なお、天龍寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。