誰もが、病気をせず健康に過ごしたいと思っていますが、健康な時には、そのありがたみをついつい忘れてしまうもの。
だから、健康な状態を当たり前と思って、時には暴飲暴食をしたり、夜更かしをしたりして、体を酷使してしまうことがあります。
それが大病の原因ともなりかねませんので、日々の節制を忘れてはいけませんね。
また、病気をせずに健康で過ごせていることのありがたみを忘れない方法として、無病息災のご利益を授けてくれる神社やお寺に定期的にお参りをするのも良いでしょう。
そうすれば、油断して不摂生をしてしまう回数も無意識のうちに減っていくはずです。
今回の記事では、京都にある無病息災のご利益を授けてくれる神社とお寺をいくつか紹介します。
清水寺
京都で無病息災のご利益を授けてくれるお寺としてすぐに思いつくのが、清水寺ではないでしょうか。
清水寺には、日本十大名水の筆頭とも言われる音羽の滝があり、これが無病息災のご利益を授けてくれると信仰されているんですね。
音羽の滝には、いつも修学旅行生や観光客の列ができていて、なかなか水を汲むことができません。
滝は、奥ノ院の崖から落ちてくる三筋の細い流れとなっていて、それを水屋から柄杓で受けて飲むようになっています。
この滝の水が、無病息災のご利益がある霊水として、参拝者に人気なんですね。
人が多く、ペットボトルに水を入れて持ち帰るのは気が引けるので、柄杓にすくった水を軽く口に含むくらいにしておきましょう。
六波羅蜜寺
京都市東山区にある六波羅蜜寺は、空也上人ゆかりのお寺として知られています。
空也上人は、都に疫病が流行った時に十一面観音を車に乗せて念仏を唱え、病人に梅干しと昆布を入れた皇服茶を飲ませて、悪疫を退散させたと伝わっています。
現在、正月三箇日に梅干しと昆布を入れた大福茶が授与されるので、新年のお参りの際には、これを飲んで1年間の無病息災を祈願したいですね。
石像寺
京都市上京区に建つ石像寺(しゃくぞうじ)には、釘抜地蔵というお地蔵さんが祀られています。
釘抜地蔵は、手の痛みを訴える商人の夢枕に現れたお地蔵さんです。
お地蔵さんは、その手の痛みは前世において人形(ひとがた)に八寸釘を打ち呪った罪が原因だと告げ、その釘を抜き取りました。
すると、商人の手の痛みはとれ、お寺に祀られているお地蔵さんの前に2本の釘が置かれていたと伝えられています。
そのため、釘抜地蔵は、病気平癒や苦悩解消のご利益で有名なのですが、無病息災のご利益も授けてくれるので、健康な方もお参りをしておきたいですね。
恵美須神社
京都市東山区にある恵美須神社は、商売繁盛のご利益で有名ですが、無病息災のご利益も授けてくれます。
11月16日に催されるお火焚祭では、湯立神楽が奉納されます。
信徒の名前が書かれた片木を焚いて、家内安全、無病息災、商売繁盛が祈願され、参拝者はその年にとれたお米で造ったお神酒を受けることができます。
寒くなり始めるころに行われるので、無病息災を祈念するには、ちょうど良い行事ですね。
上徳寺
京都市下京区の上徳寺は、子授けや安産のご利益を授けてくれることで有名です。
地蔵堂に祀られている高さ2メートルの地蔵菩薩は世継地蔵と呼ばれており、良い世継ぎを授かるご利益があるとして、遠くから参拝する方もいるとか。
また、1億日分の功徳を授かれる一億劫日功徳日にあたる2月8日に催される世継地蔵尊大祭では、護摩木が焚かれ、子授け、安産、無病息災が祈願されます。
この日は、参拝者に多幸焼と呼ばれるたこ焼きの接待もあります。
京都大神宮
京都市下京区の京都大神宮も無病息災のご利益を授けてくれます。
電気街で有名な寺町通沿いにあるので、お買い物のついでに立ち寄れます。
新京極からも近いので、無病息災のお参りには、とても便利な神社ですね。
以上が、京都にある無病息災のご利益を授けてくれる寺社です。
普段、無病息災を意識する人が少ないためか、京都には、そのご利益を授けてくれる神社やお寺が、思ったほど多くはないですね。
他にもあるのでしょうが、探すのが意外と難しいです。