以前に山科疎水の桜を観に行った時に疎水に鮮やかな朱色の橋が架かっているのに気付いたので、その橋を渡ってみました。
この橋は、法華経の大本山の本圀寺(ほんこくじ)へと続いています。
朱色の橋と朱色の門
満開の桜を観ながら朱色の橋を渡っていると春を謳歌していることを実感します。
朱色の橋を渡ってしばらく歩くと今度は朱色の門が建っています。
門の名前は、開運門、通称赤門と呼ばれています。
法華経の大本山なので、歴史があるお寺なのでしょうが、開運門は最近建てられたもののように見えます。
門の脇にある説明書きを読むと平成8年(1996年)に修復されたものと書かれていました。
もとは、文禄元年(1592年)に加藤清正が寄進したものだとか。
開運門の名前は、豊臣秀吉に仕えた加藤清正が功績をあげてとんとん拍子に出世していったことが由来です。
お題目を唱えながら門をくぐると必ず開運勝利の人生が開けると言われています。
私もこの門をくぐったので、開運勝利の人生が開けますように。
境内のいたるところに金色がある
開運門をくぐって境内に入ると桜が満開。
山科疎水は、たくさんの観光客の方がいたのになぜか本圀寺の境内には、あまり人がいません。
意外と穴場のようです。
満開の桜を観ながら境内を散策していると、まばゆい光が目に入ってきます。
その光の方を見ると、なんと2体の金色の仁王像が。
さらに建物の上には、名古屋城にあるような金のシャチホコも。
近くで仁王像を見ると体の隅々まで金色なのがわかります。
金色なのは、仁王像とシャチホコだけではありません。
なんと鐘楼まで金色です。
この鐘は実際につかれているのでしょうか。
それにしても境内は、立派な建物が多く、数百年前に建てられたとは思えません。
調べてみると、どうやらこの地に本圀寺が建てられたのは昭和46年(1971年)と最近のことのようです。
もともとは、鎌倉時代に日蓮が鎌倉の松葉ヶ谷(まつばがやつ)に草庵を設けたのが始まりで、その後、京都の六条や大阪の堺などに移転し、現在地に定まりました。
境内にある建物は、最近建てられたものばかりなのだろうと思ったのですが、意外にも歴史のある建物が残っていました。
それは、境内の一段高い場所に建っている経蔵です。
この経蔵は、室町時代に8代将軍足利義政が、建立したもので、国宝に指定されています。
確かに他の建物と違って、歴史がありそうな建物ですね。
金色がいっぱいの本圀寺ですが、歴史を感じさせる建物も残っているというのが、興味深いお寺ですね。
なお、本圀寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。