京都市上京区にある京都御苑は、とても広い敷地を持っています。
外周が1里、つまり4kmもあるわけです。
なので、よく訪れる京都御苑でも、散策していないところが、まだまだたくさん残っているんですよね。
5月中旬にたまたま訪れた京都御苑で、新たな発見をしました。
それは、小さな図書館があることです。
森の中に建つ小さな図書館
小さな図書館があるのは、京都御苑の東側です。
この辺りは、木がたくさん植えられていて森林のようになっています。母と子の森というそうです。
その母と子の森の中にぽつんと小さな図書館が建っています。
小さな図書館は森の文庫というそうです。
森の文庫に近づいて見ると、自然に関する本がたくさん並んでいました。
森の文庫の解説があったので、ちょっと読んでみることに。
母と子の森は、昭和61年(1986年)に竣工したもので、その整備を提唱したのは、当時の環境庁長官の石本茂さん。
森の文庫は、母と子の森事業の一環として整備されたもので、子供向けの自然科学系図書や紙芝居が用意されています。
京都御苑には、昔は、たくさんの屋敷があったわけですが、明治以降に御所など一部の建物を残して屋敷が撤去されました。
そして、樹木植栽が行われ、たくさんの植物が生育する現在の姿に生まれ変わりました。
多くの建物が撤去されたことについては歴史破壊だという批判もありますが、現在の京都御苑の方が緑が多く、都会のオアシスのようになっていて良いと思います。
様々な植物が生育している京都御苑は、まさに森の博物館というにふさわしい場所ですね。
初夏の植物観察
森の文庫を見た後は、京都御苑内を少しばかり散策。
草が生い茂る中に咲く花。
日差しを浴びて輝くカエデの新緑。
こんもりとした木には、深緑の力強そうな葉がびっしり。
人工的に作られた場所とは言え、京都市中心部でも、多くの植物と触れ合うことができる京都御苑は貴重な場所ですね。
白い砂利道と木々の緑。
砂利道は少々歩きにくいのですが、ゆっくりと歩けば、それほど疲れません。
のんびりと御苑内を散策させるために、あえて砂利道にしているのでしょうか。
広い敷地の中にだれもいない景色。
京都御苑は、のんびり自然と触れ合える貴重な場所だということを再確認した1日でした。
なお、京都御所の詳細については以下のページを参考にしてみてください。