11月26日に京都市上京区の京都御所の紅葉を見た後、京都御苑内の紅葉も見て歩きました。
京都御苑は、東西に700メートル、南北に1,300メートルある広大な国民公園で、その中に京都御所や京都迎賓館などの施設があります。
江戸時代には公家の屋敷が建ち並んでいましたが、現在は多くの植物が植わっており、四季折々の景色を楽しめる空間となっています。
西側を南に向かって歩く
京都御苑の最寄り駅は、地下鉄の丸太町駅、または、今出川駅です。
どちらの駅からも、出てすぐに京都御苑を囲む塀が見えるので道に迷うことはないでしょう。
今回は、京都御苑内の西側を南に向かって歩きながら紅葉狩りをします。
烏丸通に面する中立売御門から入って、3分ほど歩いたところにある敷地では、緑色の木が目立っていました。
その中に赤色や黄色になった木も見られます。

様々な色の木々
砂利道は足が疲れやすいので、芝生を歩いて南下。
所々に植えられているカエデは、紅葉が見ごろを迎えていますね。

見ごろの紅葉
ただ、まだ上の方だけが赤いカエデも多くあり、これから本格的な見ごろを迎えるものも目につきます。
京都御所の宜秋門(ぎしゅうもん)を背景に紅葉を撮影。

紅葉と宜秋門
私が訪れた時間帯は曇っており、モミジが薄暗い赤色に映ってしまいました。
曇っている日の撮影は難しい。
芝生にたくさんの葉を散らしていたカエデは、枝に残っている葉が、曇り空でも明るく見える赤色。

赤色のモミジ
散り際のモミジほど、くすみのない赤色となり、はかなさと美しさが同居した趣を感じさせてくれます。
さらに南に進み、桃林の近くに到着。

芝生と紅葉
この付近の紅葉も見ごろですが、多くのカエデがまだ青葉を残しており、これからもっと赤くなりそうでした。
赤茶けたモミジの周囲には人がいませんね。

ベンチと紅葉
ベンチにも誰も座らず寂しい光景。
一人でしんみりとしたい方には、お気に入りの場所になりそう。
黄色いモミジも見られましたが、あれはカエデとは違う模様。

黄色いモミジ
京都御苑内を歩いていると、秋に色を変えるのはカエデだけじゃないことを再認識しますね。
そして、いろんな色になった木をいくつも見ることで、カエデの紅葉が他より美しいことに改めて気づきます。
出水の小川の近くにやって来ると、数本並んだ十月桜が開花しており、ここだけ春のような景観になっていました。

十月桜
十月桜は、ソメイヨシノほどは花が多くなく、遠目で見ると枝と薄紅色の花が混ざり合って、木から煙が出ているような姿に見え、あまり美しく感じません。
だから、十月桜の観賞は間近がおすすめ。
冬でも花を咲かせ、春には今より華やかになりますよ。
出水の小川の遊歩道わきに植わったカエデは、外が赤色、中が緑色。

カエデの木の下
青葉にも透明感があり、外の葉が散って日が当たるようになれば、真紅のモミジを期待できそうですな。
出水の小川を過ぎ、椹木口(さわらぎぐち)の近くに来ると、今年もイチョウがきれいに黄葉していました。

黄葉したイチョウ
ここのイチョウ並木も晩秋になると見たくなります。
まだ背が低いですが、全身が黄色くなった姿は、ここに訪れた人の足を止める美しさ。
私がイチョウ並木を眺めている間、カップルも記念撮影をしており柔和な表情になっていましたよ。
京都御苑の紅葉は、11月26日に見ごろを迎えていましたが、まだ青葉が目立つカエデも見られました。
12月10日までは、御苑内のどこかで紅葉を見られると思います。
イチョウは、12月初旬には散り終えたのではないでしょうか。
この後は、閑院宮邸跡に紅葉を見に行きます。
なお、京都御所の詳細については以下のページを参考にしてみてください。