11月中旬に知恩院に紅葉を見に行った後、北西に約15分歩き、京都市左京区の頂妙寺に参拝しました。
頂妙寺には、背の高い立派なイチョウが数本植えられており、京都市内でも比較的早くに黄葉します。
例年、11月10日頃から良い具合に黄色くなってくるので、そろそろ黄葉が見ごろを迎えているはずです。
大きくなったクロネコたち
頂妙寺は、地下鉄の三条京阪駅、または、京阪電車の三条駅から川端通を北に5分ほど歩き、仁王門通を東に入ってすぐの場所に建っています。
山門をくぐると、正面にもう一つ門が現れます。
この門は仁王門。
仁王門通の由来となっています。

仁王門
参道を目つきの鋭いクロネコが悠然と歩いていました。

クロネコ
他にも境内のいたるところにクロネコがいます。

クロネコが2匹
キミたち、随分と大きくなったね。
その時は、まだ体が小さく母ネコに甘えていたのに、今ではどれが母ネコかわからないサイズに。
クロネコばかりで、5匹から6匹おり、近所の人からエサをもらっていましたよ。
以前にクロネコ以外も見たことがありますが、頂妙寺は野良猫に寛容なようです。
黄葉が見ごろを迎える
仁王門をくぐると広々とした境内の先に大きな本堂が建っています。
その本堂の両手前に水戸黄門を守る助さんと格さんのように背の高いイチョウが植わっています。

本堂とイチョウ
右のイチョウはすでに全身が黄色。
左のイチョウは下の方がまだ黄緑色ですが、黄葉が見ごろを迎えたといって良いですね。
まずは、本堂にお参りをしましょう。
本堂の西側のイチョウも真っ黄色。
正午を過ぎ、やや西に傾いた太陽の光を受けて自ら発光しているような輝きを見せてくれました。

駐車場のイチョウ
イチョウの下にはサザンカの生け垣があり、こちらもたくさんの花を咲かせ華やかになっていますね。
まだつぼみが多く残っていることから、開花したのは最近なのかもしれません。
それなのにこの咲きっぷり。

サザンカ
純白の花は汚れなく、花びらが滑らかな絹のよう。
サザンカは、冬場に咲いているのをよく見ますが、年を越すと花びらにくすみや汚れが目立ち始めます。
だから、咲き始めて間もない時期が最もきれいに見えるんですよね。
たくさん咲くサザンカと頭上のイチョウの取り合わせが、この一角だけ明るくしているように感じます。

サザンカとイチョウ
頂妙寺のイチョウは、お堂との間隔を十分にとって植えられているので、360度どの角度からも見られます。
そのため、様々なお堂を背景に写真撮影できます。
イチョウ越しに眺める鐘楼。

イチョウと鐘楼
大黒天堂を背に見るイチョウ。

イチョウと大黒天堂
他にも、祖師堂、仁王門、日蓮聖人像などと一緒にイチョウを愛でることができますよ。
境内の東側のイチョウの足元には、ギンナンが無数に転がっていました。

銀杏
まるでイチョウの幹がコンパスのように回転して、円を描いたかのようなギンナンの落ち方。
お寺の人が掃いてこのようになっただけかもしれませんが。
何気ない光景なのに目がいくのは、もの悲しさが漂う晩秋の境内が、感情を繊細にさせているのでしょうか。
そろそろ頂妙寺から出ましょう。
イチョウの黄葉はすでに見ごろを迎えており、11月24日頃までは楽しめそうです。
なお、頂妙寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。