4月29日。
京都市左京区の要法寺(ようぼうじ)に参拝しました。
この時期になると、要法寺では、境内にある清涼池でカモの雛が産まれます。
カモの雛は、大きくなると母カモと一緒に鴨川に引っ越しをし、テレビでも取り上げられることが多いですね。
今回の参拝は、カモの雛が産まれているかを確認することが目的であります。
曇り空の下の境内
要法寺には、地下鉄の三条京阪駅、または、京阪電車の三条駅から東に約5分歩くと到着します。
要法寺の西門の前にやって来ました。
この日は、あいにくの曇り空。
境内が薄暗く感じますね。
本堂の両前に植えられている三春滝桜は、すっかり初夏の姿となり、全身が黄緑色になっていました。
約1ヶ月前に見た時は、まだ花が咲いていたのに季節の移り変わりが早いですね。
その時、三春滝桜の周囲に杭を打つ作業が行われていましたが、今はその作業も完了し、垂れ下がった枝を杭が持ち上げています。
来年の春は、傘のように枝を周囲に伸ばした薄紅色の花を見られることでしょう。
それでは、本堂にお参りをします。
本堂の前にある清涼池の石の上に2羽のカモがいました。
カモの雛がいないかと池を見回したのですが、姿を確認できません。
石橋の下のいかだの上も確認しましたが、カモの雛は見当たりません。
どうやら、まだ産まれていないようです。
昨年は、5月中旬に誕生した雛が外敵の被害に遭い、その後、産まれた雛が7月の祇園祭の期間に鴨川へ引っ越しをしています。
今年は、外敵に襲われることなく、無事に鴨川へ引っ越しを完了してほしいですね。
清涼池の西側に建つ鐘楼。
この鐘楼は、いつ見ても立派ですね。
よく見かける鐘楼は、四方に柱が立ち、その上に乗っかった屋根の上から梵鐘が釣られていて外からでも梵鐘が見えるのですが、要法寺の鐘楼は、梵鐘が外から見えないようになっています。
広々とした境内を持つ要法寺は、日蓮本宗の本山で、天明の大火(1708年)の後に現在地に移転してきています。
現在は、あまり参拝者が来ることはなく、カモの親子が鴨川に引っ越しをするときに話題になるくらいですね。
そろそろ要法寺から出ることに。
帰りは、南側に建つ表門の脇から外に出ます。
表門の前に植えられている赤色のツツジは、花がしおれてきていました。
白色のツツジは、見ごろを終えています。
昨年もそうでしたが、今年もツツジの開花と終わりが例年よりも早いですね。
道路の脇に植えられているツツジは、まだ見ごろを保っていましたよ。
この後は、粟田神社に新緑を見に行きます。
なお、要法寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。