10月上旬に京都府八幡市の飛行神社に参拝した後、南に約10分歩き善法律寺を訪れました。
善法律寺は、八幡市の紅葉寺として知られており、11月下旬に境内が真っ赤になります。
さすがに10月に入ったばかりなので、ほとんどのカエデが紅葉していません。
まだ夏の名残が感じられる境内
善法律寺には、京阪電車の石清水八幡宮駅から南に約15分歩くと到着します。
山門の前にやって来ると、まだカエデの葉が緑色で、夏のような姿をしていました。
山門を入って境内に入ると、緑色の空間。
石畳のわきのコケも緑色であります。
境内の北には、新しく造営された庭園があります。
殺風景な感じですが、まだ造っている途中なのでしょうか。
善法律寺は、正嘉年間(1257-1259年)に石清水八幡宮の検校(けんぎょう)を努めた善法寺宮清(ぜんぽうじきゅうせい)が自身の邸宅を寄進し、善法寺家の菩提寺として建立したのが始まりです。
当寺に多くのカエデが植えられているのは、宮清の曾孫で足利義詮に嫁ぎ3代将軍義満を産んだ紀良子(きのよしこ)が、多くのカエデを寄進したからとされます。
境内には約100本のカエデが植えられていますよ。
境内の東側にある池と鎮守社。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
本尊は八幡大菩薩像です。
平安時代の作で地蔵菩薩像であった可能性があり、後に八幡大菩薩として信仰されるようになったようです。
かつては、石清水八幡宮に祀られていたのですが、明治元年(1868年)の神仏分離令により、善法律寺に移されています。
境内の南には、御庭ノ水と呼ばれる井戸があります。
昭和30年代頃までは、近隣に飲水として開放されていたようです。
御庭ノ井戸の近くは墓地となっており、その入り口には、様々な形をした灯籠が何基か置かれています。
駐車場のカエデは、上の方が少しだけ赤くなっていましたが、まだ緑色が多い状況。
今年の紅葉は、いつごろから見ごろになるでしょうか。
現時点では、ちょっとわかりませんね。
駐車場の入り口付近では、まだサルスベリが咲いており、夏の名残を感じられましたよ。
私が参拝した日には、善法律寺には人がおらず静まり返っていました。
紅葉の時期には、人が増えますが、それでも混雑することはありません。
八幡市に紅葉狩りに訪れた時は、ぜひ、善法律寺にも参拝してください。
この後は、正法寺を訪れます。
なお、善法律寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。