9月中旬。
京都市伏見区の瑞光寺に参拝した後、南に5分ほど歩き、真宗院にやって来ました。
真宗院には、これまでに何度か参拝していますが、訪れた回数は少ないですね。
せっかく近くまで来たので、久々に真宗院にもお参りしていくことに。
穏やかな境内
真宗院には、京阪電車の藤森駅から北東に約8分歩くと到着します。
真宗院の入り口には、「総本山 眞宗院」と刻まれた石柱が立っています。
そして、その後ろには山門。
山門はいつも閉ざされていますが、脇の門は開いているので、そこから中に入れます。
山門の先には、東に向かって延びる参道があり、左右には木が植えられ周囲が見えにくくなっています。
参道を奥まで進むと、今度は、南向きに山門が建っています。
山門をくぐると、たくさんのカエデが植えられています。
11月になれば、紅葉が見られますよ。
私も、以前に真宗院に紅葉を見に来たことがありますが、その時は、時期が悪かったのか、やや色づきが悪かったですね。
カエデに包まれた参道を北に歩くと、正面に本堂、左手に方丈が建っています。
参道わきには、小さな仏さまもいらっしゃいますよ。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
お寺の説明書によると、真宗院は、宝治年間(1247-1249年)に円空上人が、後深草天皇の帰依を受けて、現在地より少し西南に創建したお寺で、真宗院(浄土の真宗)の寺号を賜ったのが始まりとのこと。
その名から浄土真宗のお寺のように思われますが、宗派は浄土宗西山深草派です。
円空上人がこの地を選んだのは、遠くに見える西山の夕日が、日想観に至高の場だったからで、ここを根本道場としました。
後に円空上人は、誓願寺の住持となって宗義を弘めています。
円空上人に帰依した後深草天皇は、北朝の持明院統の祖であり、真宗院の法華堂に遺骨を安置、それが深草十二帝陵の最初と伝えられています。
境内の東側には、白砂が盛られた一帯があり、そこから背の低い松が生えています。
奥に見える山が、とても穏やかに見え、心が和んできますね。
境内の東側には、たくさんの石仏が祀られています。
こちらは東方薬師如来。
人の背よりも、かなり高く、西を向いていらっしゃいます。
西山に沈む夕日を拝んでいらっしゃるのでしょうか。
真宗院の境内は、少し高い場所にあるので、鎌倉時代には、西山までよく見えたことでしょう。
秋は、特に沈む夕日がしみじみと感じられたのではないでしょうか。
境内には、初秋らしくシオンの花も咲いていましたよ。
本堂にお参りを済ましたので、そろそろ真宗院から出ることに。
この辺りは、観光で訪れる人が少ないので、真宗院の境内は、どこかのんびりと感じられました。
この後は、嘉祥寺に参拝します。
なお、真宗院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。