9月上旬に尊勝院に参拝した後、北東に約10分歩き、京都市左京区の南禅寺を訪れました。
南禅寺は、京都五山の上に列せられる臨済宗のお寺で、広々とした境内には、多くのカエデが植えられています。
そのため、秋が深まると美しい紅葉を見ることができるのですが、まだ時期的に2ヶ月ほど早いですね。
曇り空の境内
南禅寺の最寄り駅は、地下鉄の蹴上駅です。
駅からは、北東に約5分歩くと、南禅寺の中門の前に到着します。
9月に入ったとはいえ、まだ京都は暑いので、南禅寺に参拝する人の姿がまばらでした。
中門をくぐって境内に入ると、大きな三門が現れます。
この日は、あいにくの曇り空で、三門があまりきれいに見えませんね。
青空を背景にすると、とてもきれいに見えるのですが。
境内の南側にある天授庵のカエデが、少しずつ色づき始めていました。
天授庵も紅葉の名所として知られており、11月になると多くの観光客の方が訪れます。
枯山水庭園の紅葉が特に美しいですね。
三門の柱。
いつ見ても、どっしりとしています。
三門をくぐって参道を歩きます。
サルスベリがまだ咲いていましたが、曇り空を背景に見ると、赤色の花がわかりにくいです。
花数は、やや少なくなっていましたが、まだ見ごろを保っていました。
参道のカエデも、少し赤くなっています。
9月にこれだけ色づいていると、今年の紅葉は例年より早くなりそうに思ってしまいますが、まだどうなるかはわかりません。
参道の奥に法堂(はっとう)が建っているので、お参りをしましょう。
天井には、龍が描かれているので、こちらもしっかり拝んでおきましょう。
法堂の南側のカエデは、まだ緑色がきれいでした。
一部で赤くなっていますが、コケの緑色と調和しています。
境内の南側には、明治時代に琵琶湖疏水の造営の一環として建設された水路閣があります。
お寺の中に西洋建築物があると違和感を覚えるものですが、水路閣は、不思議と南禅寺の境内になじんでいます。
水路閣は、建設されて100年以上経っているので、さすがに傷みが出ており、平成20年(2008年)7月には、橋脚にひび割れが見つかっています。
すぐに倒壊する危険はないとのことですが、京都市では監視を続けているとのこと。
水路閣については、京都を歩くアルバムさんの以下の記事で、その建設計画から現在にいたるまでがまとめられていますので、ご覧になってください。
水路閣の近くを流れる滝。
滝の近くだけ、ひんやりとしているように感じます。
法堂の北側にやって来ました。
曇り空の下の南禅寺は、人が少ないこともあって、どこか寂し気に見えましたよ。
9月上旬の南禅寺は、人が少なく、落ち着いて観光できます。
混雑しない京都を楽しみたい方は、9月から10月に京都にお越しになると良いでしょう。
この後は、最勝院に参拝します。
なお、南禅寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。