7月上旬に京都市東山区の清水寺を訪れた後、八坂神社に向かう途中、八坂の塔を見ました。
八坂の塔は、京都市内に4つある五重塔のひとつです。
京都の街並みに溶け込んだ八坂の塔は、旅行者や観光客の方に人気で、写真撮影をしている人の姿をよく見かけます。
きれいに咲くサルスベリ
八坂の塔には、市バス停「清水道」から北東に約5分歩くと到着します。
清水寺からだと、三年坂を北に歩き、二年坂の入り口で西に曲がって少し歩くと八坂の塔が見えてきます。
八坂の塔へと向かう道は、八坂通で、夢見坂とも呼ばれているように緩やかな坂道となっています。
八坂の塔を眺めるなら、坂の上からがおすすめです。
人の目線と同じ高さで八坂の塔を見ることができますよ。
この日は、夢見坂でサルスベリが赤色の花をきれいに咲かせていました。
近くには、枝垂桜も植えられており、春には、満開の桜と一緒に見る八坂の塔が人気です。
夏のサルスベリと一緒に見る八坂の塔も良いものですね。
とても暑く、猛暑日だったのですが、夏空もきれいで、サルスベリと八坂の塔がより美しく感じられました。
夢見坂を下っていきます。
東山の街並みと一緒に見る八坂の塔は、京情緒を感じさせてくれます。
さすがに夏は人が少ないですね。
春や秋の観光シーズンだと、このような無人の写真を撮るのが難しいです。
お店と一緒に眺める八坂の塔も、京都らしさを感じさせてくれます。
昭和の夏の風景を思い出す人もいるのではないでしょうか。
一般に八坂の塔と呼ばれていますが、この五重塔は法観寺というお寺のものです。
崇峻天皇2年(589年)に聖徳太子が仏舎利を納めた五重塔を建立したのが法観寺の始まりというのですから、その歴史はとても長いです。
八坂の塔は、そんなに昔から建っているのかと思うでしょうが、現在の八坂の塔は、永享12年(1440年)に室町幕府6代将軍の足利義教(あしかがよしのり)が再建したものです。
それでも、600年近く前の五重塔ですから歴史を感じます。
夢見坂をさらに下り、八坂庚申堂の近くにやって来ました。
ここからだと、細い道から覗き見るように八坂の塔を見上げることになります。
以前は、八坂通に電柱が立っていて、電線が八坂の塔を見るのを邪魔していましたが、平成22年度(2010年度)に無電柱化が行われ、見晴らしが良くなりました。
京都市は、これからも無電柱化を進めていくようです。
夏の八坂の塔は、サルスベリと一緒に見ると、とてもきれいでした。
八坂の塔をじっくりと眺めたい方は、夏に京都に訪れるのがおすすめですよ。
なお、八坂の塔の詳細については以下のページを参考にしてみてください。