毎年3月に東山一帯で開催される京都東山花灯路。
2022年は、3月4日から13日までが開催期間となっています。
20年間続いてきた東山花灯路は、今年が最後の開催です。
この時期に京都への観光客を呼び込もうとして始まり、定番行事となったのですが、その役目を終え今年で終了となります。
あおくすの庭に映し出される映像
地下鉄の東山駅から南東に約5分歩くと、あおくすの庭があります。
東山花灯路は、あおくすの庭から茶わん坂まで広い範囲でライトアップが実施されています。
点灯時刻の午後6時にあおくすの庭にやって来ると、青色の光が庭の一角を照らしていました。
3月になると、午後6時でも、空が明るいですね。
あおくすの庭では、NAKED,INC.と立命館大学映像学部の望月ゼミの学生が手掛けた「東山 水光巡り」を見ることができます。
ディスタンス提灯を台の上に乗せるか、スマホでQRコードを読み取って操作すると、地面に映像が映し出されます。
東方の守護神である青龍が円を描くように地面を動きますよ。
円山公園でも、「東山 水光巡り」は体験できます。
あおくすの庭を出て南隣の青蓮院(しょうれんいん)にやってきました。
青蓮院では、夜間拝観が実施されています。
入り口では、生け花が展示されていました。
また、地元の小学生で結成された火の用心・お囃子組の出発式も行われ、子供たちの大きな声が境内に響いていましたよ。
円山公園のライトアップ
青蓮院を南に歩き、知恩院を過ぎて円山公園にやって来ました。
円山公園では、たくさんの行灯が足元を照らしていました。
東山花灯路では、京都いけばな協会の協力による「いけばなプロムナード」も行われており、円山公園でも、たくさんの生け花を見ることができました。
生け花は、10ヶ所に展示されており、会場のいろんな場所で見ることができますよ。
青く光る木。
これも「東山 水光巡り」の一つです。
円山公園を流れる吉水には、たくさんの竹筒が設置され、中から暖色系の光が出ています。
これは、「竹灯り・幽玄の川」で、約500本の青竹の灯籠が設置されています。
近くの人の話し声を聞いていると、竹筒の中の灯りは、ロウソクだそうです。
500本に火を着けるのは大変だったでしょうね。
東山花灯路の開催期間中に雨が降った場合は、「竹灯り・幽玄の川」は中止になります。
花灯路では、お馴染みとなった友禅柄大型行灯が、祇園枝垂れ桜の周囲に設置されていました。
円山公園では、3月11日、12日、13日の午後5時からコーヒーの無料提供が行われますよ。
各日限定400杯とのことですから、コーヒーを飲みたい方は、早めに円山公園に行きましょう。
円山公園の南側には、粟田祭に登場する粟田大燈呂が展示されていました。
巨大な粟田大燈呂が光り輝いています。
円山公園に展示されていた粟田大燈呂は6基あり、粟田神社の祭神のスサノオノミコト(牛頭天王)や五十猛神などを見ることができました。
円山公園の西隣にある八坂神社でも、ライトアップが実施されており、3月7日から11日までの期間は、舞妓さんの奉納舞を見ることができます。
また、3月12日には午後7時から平成女鉾清音会による祇園囃子を聴くことができますよ。
3月13日にも、日本舞踊「春乃流」奉納舞踊が午後6時と午後7時に行われます。
3月7日以降に東山花灯路を見に行く方は、ぜひ八坂神社にも足を運んでください。
この後は、大谷祖廟の参道に向かいます。