11月初旬に京都市中京区の誠心院に参拝した後、六角通を西に約5分歩き、六角堂を訪れました。
六角堂の北側には池坊会館があり、境内では季節ごとにきれいな花が植えられています。
秋には、きれいに形を整えられた菊が並ぶことから、それを見ようと六角堂を訪れた次第です。
本堂の前に並ぶ菊
六角堂には、地下鉄の烏丸御池駅から南に約5分歩くと到着します。
山門の前にやってくると、池坊会館の案内が出ていました。
池坊会館では、2021年11月10日から15日まで、「聖徳太子千四百年大遠忌記念 和と美」が開催されているとのこと。
入場料は1,000円、高校生以下は無料です。
山門をくぐります。
正面には本堂が建っており、その前でたくさんの菊が並んでいました。
真っ白い小さな花で覆われた菊が見事であります。
赤色の菊も美しいですね。
黄色い菊も咲いていましたよ。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
六角堂は、頂法寺が正式名です。
室町時代中頃に専慶をはじめ立華(りっか)の名手を輩出し、代々池坊の家元が住職を兼ねてきました。
本堂のわきには、金色のふれあい仏もいらっしゃいますよ。
本堂の裏側では、いつものようにハクチョウが泳いでいました。
ハクチョウが泳ぐ池は、聖徳太子沐浴の古跡です。
用明天皇2年(587年)に聖徳太子は、四天王寺を建てるための用材を求め、山城国愛宕(おたぎ)郡の杣(そま)に入りました。
夕方、御持仏を多良の木にかけ、泉で沐浴をした後、持仏が木から離れなくなり光を放ちます。
そして、ここは衆生に利益を与えるにふさわしい地であるからお堂を建てるようにとのお告げがあり、聖徳太子は、ここに六角堂を建立したと伝えられています。
本堂の近くでは、キンモクセイもオレンジ色の花を咲かせていました。
近づくと良い香りがします。
キンモクセイは、葉が大きく花が目立ちにくいですが、その香りで花が咲いていることに気づくことがあります。
六角堂にこれまでキンモクセイがあることを知りませんでしたが、良い香りがしたので植えられていることに気づきました。
境内の南側に植えられている背の高いイチョウは、まだ緑色でした。
金色に染まった姿を見られるのは、11月20日以降になりそうですね。
六角堂は、隣のビルのエレベーターから見下ろすことができます。
本堂の屋根が六角形になっていることを確かめられますから、六角堂に参拝した時には、ビルのエレベーターにも乗ってください。
この後は、仏光寺に参拝します。
なお、六角堂の詳細については以下のページを参考にしてみてください。