6月中旬に京都市東山区の勝林寺に参拝した後、東福寺を訪れました。
東福寺と言えば、秋の紅葉が美しく、毎年11月には大勢の観光客や旅行者の方で境内が大混雑します。
でも、紅葉の季節以外は、境内が混むことはほとんどなく、落ち着いて参拝できます。
仏殿にお参り
東福寺の最寄り駅は、JR、京阪電車とも東福寺駅です。
駅からは、南東に5分ほど歩くと、東福寺に到着します。
北側の参道を南に向かって歩きます。
その途中にある同聚院(どうじゅいん)に久しぶりに入ってお参りをしておきましょう。
現在の東福寺がある辺りは、平安時代に藤原忠平が法性寺(ほっしょうじ)を建立した場所です。
寛弘3年(1006年)に藤原道長が40歳の賀にあたって五大堂を建立し、五大明王を安置しています。
そのうちの不動明王が、ここ同聚院に祀られています。
火除けの信仰があるとのことですから、火事に遭わないように祈願しておきましょう。
同聚院から南に歩き、臥雲橋にやってきました。
ここからは、カエデの青葉で覆われた洗玉澗(せんぎょくかん)を望むことができます。
なお、東福寺では、8月9日まで、青もみじのライトアップが行われていますよ。
当日受付だと、拝観料は2,800円ですが、インターネットで事前予約した場合は2,500円になります。
臥雲橋を渡り、日下門をくぐります。
東福寺の伽藍の上には、夏を思わせるような白い雲が浮かんでいました。
横に長い建物は、禅堂です。
禅堂は僧侶になるための修業をする建物で、昔は400人以上の僧が修行していたそうです。
境内の中央に建つ大きな仏殿にお参りをします。
涅槃会の時は、中に入ることができますよ。
ハンゲショウが白くなる
法堂の南の方向には、三門が建っています。
三門もとても雄大な建物です。
青空を背景に見る三門は、より大きく見えますね。
仏殿の東側に植えられているハンゲショウが白くなり始めていました。
ハンゲショウは、葉の表側だけが白くなり、半分だけ化粧しているように見えることから、その名がついたと言われています。
また、6月21日頃の夏至から数えて11日目の7月2日から7月7日までの5日間を半夏生(はんげしょう)といい、その時期にハンゲショウは最も白くなります。
ハンゲショウの近くでは、ハナショウブも咲いていましたよ。
こちらはウズアジサイです。
東福寺では、梅雨にアジサイを見ることもできます。
ただ、数は少なめです。
境内の南端、三門の前にある思遠池にやってきました。
水面がハスの葉で覆われ始めていますね。
まだ花は咲いていませんでした。
ハスが咲くのは7月中旬ですから、その頃に東福寺を訪れるのも良いでしょう。
三門から北に歩き、日下門から外に出ます。
そして、参道を西に歩きます。
途中、ムクゲも咲いていました。
ムクゲの花を見ると、夏が近づいているのを感じますね。
梅雨の東福寺は、参拝者がほとんどおらず静かでした。
のんびりとお参りしたい方は、梅雨や夏に東福寺を訪れるのがおすすめです。
なお、東福寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。