12月下旬に京都市東山区の若宮八幡宮社に参拝した後、東に2分ほど歩き安祥院を訪れました。
安祥院は、清水寺へと向かう五条坂に建つお寺で、正式には東山木食寺安祥院(とうざんもくじきでらあんしょういん)といいます。
五条坂を歩く旅行者や観光客の方は多いですが、安祥院に参拝する人は少ないですね。
冬の境内で見るセンリョウ、マンリョウ、ナンテンの実
安祥院には、京阪電車の清水五条駅から東に7分ほど歩くと到着します。
市バスだと「五条坂」から徒歩約2分です。
山門の前にやってきました。
門前には、日限地蔵尊(ひぎりじぞうそん)と刻まれた石柱が立っています。
山門わきの小さな門から境内に入ります。
正面に本堂が建っているので、お参りをしましょう。
本堂には、洛陽六阿弥陀めぐりのひとつに数えられる阿弥陀さまが祀られていますよ。
安祥院は、以前は南区久世大藪町にありましたが、享保年間(1716-1736年)に木食正禅養阿(もくじきしょうぜんようあ)上人によって現在地に再建されました。
養阿上人は、山科の道路工事などでも有名ですね。
境内には、マンリョウの実がたくさん成っていました。
マンリョウの実は、葉の下側に成るのが特徴的です。
センリョウも赤い実をたくさん付けていましたよ。
センリョウは、手裏剣のように4枚の葉が付いており、それらの中心に上向きに実が成ります。
そして、ナンテンの赤い実も成っていました。
ナンテンは、枝先にたくさんの実を付けます。
ナンテンは、難を転じて福となす縁起の良い木です。
センリョウ、マンリョウ、ナンテンは、冬に実を付けること、どれも同じような実であることから見分けにくいです。
センリョウは上向き、マンリョウは下向きと覚えておくと良いでしょう。
境内の西側に建つのは、地蔵堂です。
門前の石柱に刻まれていた日限地蔵尊は、この地蔵堂に祀られているお地蔵さんのことです。
参拝者は、日数を決めて祈願すれば、願い事が叶うと伝えられています。
境内では、黄色いセンリョウの実も成っていました。
マンリョウも、白色の実を付けているものがあります。
境内の東には、ひっそりと弁財天が祀られていました。
芸事上達や財運のご利益を授けてもらえるようにお願いしておきましょう。
そろそろ安祥院から出ます。
安祥院は、それほど境内が広くありませんが、センリョウ、マンリョウ、ナンテンがたくさん植えられています。
冬は、京都の景色が殺風景になりますが、その分、これらの小さな実が成っていると目立ちますね。
冬の京都観光では、センリョウ、マンリョウ、ナンテンを探しながら歩いてみてはいかがでしょうか。
この後は、清水界隈を散策します。
なお、安祥院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。