12月初旬。
京都市東山区の光明院(こうみょういん)に参拝しました。
光明院は、東福寺の塔頭(たっちゅう)です。
紅葉の時期の東福寺は、非常に人が多いのですが、光明院は比較的人が少な目です。
それでいて、波心の庭と呼ばれる庭園で美しい紅葉を見られます。
12月に入ったことですし、さらに観光客の方が少なくなっていることでしょう。
波心の庭で見ごろを保つ紅葉
光明院の最寄り駅は、京阪電車の鳥羽街道駅です。
駅からは、北東に徒歩約7分で光明院の山門前に到着します。
JRの東福寺駅と京阪電車の東福寺駅からだと、南東に徒歩約10分ですね。
山門の前では、カエデが真っ赤な葉をたくさんつけています。
このカエデを見ると、紅葉が見ごろだと思ってしまいますが、実は、このカエデは最初から葉が赤色です。
春も赤色なら、夏も赤色。
なので、山門前のカエデでは、波心の庭の紅葉の状況はわかりません。
ただ、葉が散っていないのを見ると、まだ波心の庭のカエデも葉を散らしていないと思われます。
山門をくぐり玄関で、300円を志納します。
普段は竹筒に300円を入れるようになっていますが、紅葉の時期は受付で300円を納め、拝観案内を受け取ります。
靴を脱いで建物の中に入ります。
そして、本堂の方丈へ向かいます。
方丈から波心の庭を見ると、まだ紅葉が見ごろを保っていました。
でも、一部のカエデは、散りが盛んで紅葉の見ごろが過ぎようとしています。
私が訪れた日の前日に雨が降ったので、その際に多くのモミジが散ったのかもしれません。
光明院は、虹の苔寺とも呼ばれるように波心の庭のコケがとてもきれいです。
池泉式の枯山水庭園は、昭和14年(1939年)に重森三玲が設計したものです。
拝観案内によると、光明をテーマにした波心の庭は、大海を表す白砂に構成された3ヶ所の三尊石組から仏の光の如く斜線上に立石が並ぶとのこと。
コケと石組と一緒に見る紅葉は、秋の波心の庭ならではであります。
カエデが南側に多く植えられていることから、紅葉の時期は、建物の北側から南に向かって眺めるのがおすすめ。
波心の庭の北東に建つ茶亭「蘿月庵(らげつあん)」に向かいます。
その2階に上がる階段の途中から、ガラス窓に映った波心の庭を撮影しておきました。
蘿月庵からは、見下ろすように波心の庭を鑑賞できます。
上からだと庭園の形がよくわかります。
蘿月庵から書院へ。
書院から眺める波心の庭は、落ち着きのある景色。
私が光明院に訪れた時は、参拝者は20人ほどいたでしょうか。
この程度であれば、まったく混雑することはありません。
光明院では、抹茶とお菓子を600円でいただくこともできますよ。
茶席から波心の庭を見ながら、のんびりと休憩するのも良いでしょう。
観光の途中にどこかで休憩するなら、お寺のお茶席を利用するのもおすすめです。
カフェで休憩するよりも、京都の風情を楽しめますよ。
再び方丈に向かいます。
そして、本尊の釈迦牟尼佛にお参りをします。
方丈の中から眺める波心の庭も良いものですね。
方丈の隣の建物には、吉野窓があります。
この吉野窓から波心の庭を眺めると、光明院が虹の苔寺と呼ばれている理由がわかるような気がします。
光明院の紅葉は、散り始めており、そろそろ見ごろを終えようとしていました。
紅葉の見ごろは、12月5日まででしょうか。
参拝は、お早めに。
この後は、伏見稲荷大社に紅葉を見に行きます。
なお、光明院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。