紅葉が散り始めた光明院・2019年

12月初旬。

京都市東山区の光明院(こうみょういん)に参拝しました。

光明院は、東福寺の塔頭(たっちゅう)です。

紅葉の時期の東福寺は、非常に人が多いのですが、光明院は比較的人が少な目です。

それでいて、波心の庭と呼ばれる庭園で美しい紅葉を見られます。

12月に入ったことですし、さらに観光客の方が少なくなっていることでしょう。

波心の庭で見ごろを保つ紅葉

光明院の最寄り駅は、京阪電車の鳥羽街道駅です。

駅からは、北東に徒歩約7分で光明院の山門前に到着します。

JRの東福寺駅と京阪電車の東福寺駅からだと、南東に徒歩約10分ですね。

山門の前では、カエデが真っ赤な葉をたくさんつけています。

山門

山門

このカエデを見ると、紅葉が見ごろだと思ってしまいますが、実は、このカエデは最初から葉が赤色です。

春も赤色なら、夏も赤色。

なので、山門前のカエデでは、波心の庭の紅葉の状況はわかりません。

ただ、葉が散っていないのを見ると、まだ波心の庭のカエデも葉を散らしていないと思われます。

山門をくぐり玄関で、300円を志納します。

普段は竹筒に300円を入れるようになっていますが、紅葉の時期は受付で300円を納め、拝観案内を受け取ります。

靴を脱いで建物の中に入ります。

そして、本堂の方丈へ向かいます。

方丈から波心の庭を見ると、まだ紅葉が見ごろを保っていました。

波心の庭

波心の庭

でも、一部のカエデは、散りが盛んで紅葉の見ごろが過ぎようとしています。

私が訪れた日の前日に雨が降ったので、その際に多くのモミジが散ったのかもしれません。

光明院は、虹の苔寺とも呼ばれるように波心の庭のコケがとてもきれいです。

池泉式の枯山水庭園は、昭和14年(1939年)に重森三玲が設計したものです。

石組と苔と紅葉

石組と苔と紅葉

拝観案内によると、光明をテーマにした波心の庭は、大海を表す白砂に構成された3ヶ所の三尊石組から仏の光の如く斜線上に立石が並ぶとのこと。

コケと石組と一緒に見る紅葉は、秋の波心の庭ならではであります。

波心の庭の南側の紅葉

波心の庭の南側の紅葉

カエデが南側に多く植えられていることから、紅葉の時期は、建物の北側から南に向かって眺めるのがおすすめ。

南向きに見る波心の庭と紅葉

南向きに見る波心の庭と紅葉

波心の庭の北東に建つ茶亭「蘿月庵(らげつあん)」に向かいます。

その2階に上がる階段の途中から、ガラス窓に映った波心の庭を撮影しておきました。

ガラスに映る波心の庭

ガラスに映る波心の庭

蘿月庵からは、見下ろすように波心の庭を鑑賞できます。

蘿月庵から見る方丈と紅葉

蘿月庵から見る方丈と紅葉

上からだと庭園の形がよくわかります。

蘿月庵から書院へ。

書院から眺める波心の庭は、落ち着きのある景色。

書院から見る波心の庭

書院から見る波心の庭

私が光明院に訪れた時は、参拝者は20人ほどいたでしょうか。

この程度であれば、まったく混雑することはありません。

光明院では、抹茶とお菓子を600円でいただくこともできますよ。

茶席から波心の庭を見ながら、のんびりと休憩するのも良いでしょう。

観光の途中にどこかで休憩するなら、お寺のお茶席を利用するのもおすすめです。

カフェで休憩するよりも、京都の風情を楽しめますよ。

再び方丈に向かいます。

そして、本尊の釈迦牟尼佛にお参りをします。

方丈の中から眺める波心の庭も良いものですね。

方丈から見る波心の庭

方丈から見る波心の庭

方丈の隣の建物には、吉野窓があります。

この吉野窓から波心の庭を眺めると、光明院が虹の苔寺と呼ばれている理由がわかるような気がします。

吉野窓から見る波心の庭

吉野窓から見る波心の庭

光明院の紅葉は、散り始めており、そろそろ見ごろを終えようとしていました。

紅葉の見ごろは、12月5日まででしょうか。

参拝は、お早めに。

この後は、伏見稲荷大社に紅葉を見に行きます。

なお、光明院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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