5月下旬に京都市東山区の豊国神社に参拝した後、南に7分ほど歩いて法住寺を訪れました。
法住寺の境内には、サツキが植えられており、毎年5月下旬から6月下旬にきれいな花を咲かせます。
サツキの見ごろには、少し時期が早いかなと思ったのですが、咲き始めのサツキを見ていくのも良いものだと思い、法住寺に参拝した次第です。
初夏の境内
法住寺には、京阪電車の七条駅から東に7分ほど歩くと到着します。
市バスだと「博物館三十三間堂前」から南に徒歩約3分です。
法住寺の山門の前に到着すると、京都市の駒札が新しく設置されていました。
山門をくぐって境内へ。
そして、南側に建つ不動堂の中に入ってお参りです。
駒札の説明書によると、法住寺は、天台宗のお寺で、永祚元年(989年)に右大臣の藤原為光が、その夫人と娘の忯子(しし)の菩提を弔うために建立したのが始まりということです。
当時は、北は七条通、南は八条通、東は東山山麓、西は大和大路に及ぶ広大な寺域を有していましたが、現在は、かなり規模が縮小されています。
不動堂から外に出ると、境内は、初夏らしさを感じる風景。
保元3年(1158年)に後白河天皇が、法住寺を院の御所と定め、上皇となって住まわれ、境内には、三十三間堂で有名な蓮華王院や長講堂も造営されました。
しかし、法住寺殿は、木曽義仲の焼打ちという災難に見舞われます。
明治維新後は、後白河天皇陵が宮内庁所管となり、御陵と寺域を別にして大興徳院と改め、渋谷より親鸞聖人自作の阿弥陀如来像と自刻影像(そば喰い木像)を移しましたが、昭和30年(1955年)に法住寺の旧号に戻しています。
境内のサツキは、やはり時期が早く、咲き始めたばかりでした。
それでも、赤色のサツキは、きれいに咲いていましたよ。
白色のサツキは、ポツリとひとつだけ咲いています。
この日、最もきれいに咲いていたのは龍宮門脇のサツキでした。
これくらい咲いていると、華やかなんですけどね。
龍宮門から外に出ます。
法住寺の外にも塀際に多くのサツキが植えられていますが、まだ花数が少なかったです。
塀際のサツキが華やかになるのは、5月末から6月上旬だと思われます。
私が法住寺の境内にいる時は、ほとんど人がいませんでしたが、途中、海外からお越しの旅行者の方が5名ほどやってきました。
西隣に三十三間堂が建っているので、その拝観後に法住寺に立ち寄ったのかもしれませんね。
法住寺は普段から人が少なく、落ち着いてお参りできますよ。
なお、法住寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。