1月上旬に京都市東山区の六波羅蜜寺に参拝した後、南東に少し歩いて若宮八幡宮社にもお参りしました。
若宮八幡宮社は、人通りの多い五条通沿いに建つ神社なのですが、参拝者はそれほど多くありません。
過去に何度も参拝していますが、観光客や旅行者の方で混雑しているということは1度もないですね。
本殿前のハート形の石
若宮八幡宮社の最寄り駅は、京阪電車の清水五条駅です。
駅からは、五条通を東に5分ほど歩けば、若宮八幡宮社の鳥居の前に到着します。
いつものように境内には人がいないようです。
鳥居の下には、正月らしく門松がありましたよ。
鳥居をくぐり参道をまっすぐ北に進むと、もうひとつ朱色の鳥居が現れます。
その朱色の鳥居もくぐると、石段上に本殿が建っています。
若宮八幡宮社は、天喜元年(1053年)に後冷泉天皇の勅願により源頼義が左女牛西洞院(さめがいにしのとういん)に創建したのが始まりで、応仁の乱(1467年)で荒廃した後、慶長10年(1605年)に現在地に再建されました。
源氏や歴代の足利将軍に崇敬されてきた当社の本殿に祀られているのは、仲哀天王、応神天皇、神功皇后です。
また、相殿には、昭和24年(1949年)に陶祖神の椎根津彦命(しいねつひこのみこと)を祀っていることから陶器神社としても知られています。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
本殿の左前にある石は、蓬莱石です。
足利尊氏が病気になった時、若宮の神に立願し平癒したことから、珍宝七種を献じました。
その中のひとつが、この蓬莱石と伝えられています。
本殿の前には、平安京最後の天皇の孝明天皇の胞衣(えな)の埋納所があります。
胞衣は、へその緒のことです。
孝明天皇御胞衣埋納所を囲んでいる玉垣の内側には、ご神木のサカキが植えられています。
このサカキの根元を見ると、2本の木が1本につながっているのがわかります。
縁結びの神のご神託により、結ばれたのだとか。
そのため、陰陽和合、縁結び、安産、子育て、家内安全のご神徳の現れと信仰されています。
近くには、ハート側の石も祀られていました。
以前は、この石はなかったので、最近、祀られたのでしょう。
縁結びのご利益を授かれそうな形をした石ですね。
天満宮と鍾馗神社
本殿にお参りを済ませたので、石段を下ります。
そして、参道の西側に祀られているいくつかの末社にもお参りです。
こちらは天満宮です。
天満宮は、学問の神さまの菅原道真を祀っています。
天満宮の社殿に近づくと、中にキツネがいました。
キツネは、お稲荷さんの神使なのに天満宮にいるのは不思議ですが、深いことは考えずに学業成就と商売繁盛を祈願しておきましょう。
天満宮の北側には、鍾馗神社(しょうきじんじゃ)が建っています。
京都の古い家の屋根の上には、鍾馗がいることがありますね。
末社の近くでは、ハート形の絵馬がたくさん奉納されていました。
ハート形の絵馬だと、縁結びのご利益を授かれそうですね。
そう言えば、社務所でも、縁結びのご利益が置いてありました。
しばらくお参りに来ていない間に若宮八幡宮社は、縁結びの社として有名になりつつあるようです。
今は、まだ参拝者が多くありませんが、そのうちハート形の石やハート形の絵馬が知られるようになり、多くの参拝者で賑わいそうですね。
なお、若宮八幡宮社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。