12月下旬。
京都市東山区に建つ粟田神社(あわたじんじゃ)に参拝しました。
粟田神社には、年に何度かお参りしていますね。
今回の参拝で、おそらく今年最後の粟田神社への参拝となることでしょう。
鍛冶神社
粟田神社の最寄り駅は、地下鉄東山駅です。
駅からは、三条通を東に5分ほど歩くと、三条通に面した粟田神社の鳥居が現れます。
その鳥居をくぐって南に少し進むと、さらに石造りの鳥居が建っています。
鳥居の扁額には、「感神院新宮(かんじんいんしんぐう)」と刻まれています。
粟田神社は、かつては感神院新宮と称していましたが、明治になって現社名に改称しています。
石造りの鳥居をくぐると左手に鍛冶神社が建っています。
昨今の刀剣ブームから、この鍛冶神社にお参りをする方の姿をよく見かけるようになりました。
私が訪れた日も、2人の若い女性の方がお参りしていましたよ。
海外からお越しの方のようでした。
鍛冶神社の社殿は、以前は古びた感じでしたが、今年に入ってきれいにされたようで、説明書も設置されていました。
鍛冶神社に祭神として祀られているのは、天目一箇神(あめのまひとつのかみ)、三條小鍛治宗近命、粟田口藤四郎吉光命の3柱です。
粟田神社が建つ粟田口は、平安時代から室町時代にかけて刀鍛冶が多く住み、三條派粟田派と呼ばれていました。
後鳥羽天皇の御番鍛冶を勤める刀工や数多くの名工を輩出しており、三條小鍛治宗近や粟田口藤四郎吉光はその代表です。
当地は、山城国の刀鍛冶発祥の地と呼ばれており、三條粟田口の数多くの刀工たちを顕彰するために当神社が創建されたと伝えられています。
社殿の近くには、刀剣の絵馬もありましたよ。
冬の到来を感じる境内
鍛冶神社から参道に戻ります。
両脇の木々の葉が散り、参道の見晴らしがよくなっています。
まだ、モミジが少しだけ残っていましたが、秋が過ぎ冬の景色となりつつあります。
参道を上り切り境内に入ります。
境内の中央に建つのは拝殿。
そして、拝殿の後ろには本殿が建っています。
本殿の手前のカエデも、すっかり葉が無くなり、本殿全体が見やすくなっています。
本殿に祀られているのは、素戔嗚尊(すさのおのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)、八大王子命(はちだいおうじのみこと)、奇稲田姫比賣命(くしいなだひめのみこと)、神大市比賣命(かむおおいちひめのみこと)、佐須良比賣命(さすらひめのみこと)です。
素戔嗚尊は、厄除の神さまとして崇敬されているので、災厄が降りかからないようにお参りをしておきましょう。
2018年の京都は災害が多かったですからね。
境内では、サザンカが咲いていました。
サザンカは、殺風景な冬に彩りを添えてくれます。
ナンテンも赤い実を付けていましたよ。
社務所の近くに建つ神楽殿では、粟田大燈呂のミニチュアが展示されています。
中央には、2019年の干支のイノシシの大燈呂も置かれていましたよ。
展望台から京都の北東に目をやると、青空の下に金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)の山門と御影堂(みえいどう)が見えました。
下の写真の右の方です。
休憩所のイスに腰掛け、しばし、この景色を眺めます。
左の方には平安神宮の大鳥居もあるのですが、上の写真には写っていません。
休憩を終えたところで、粟田神社の境内から出ることに。
きっと、来年も粟田神社にお参りに来ることでしょう。
なお、粟田神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。