11月下旬に京都市左京区の天授庵の紅葉のライトアップを見た後、北に10分ほど歩き永観堂を訪れました。
永観堂は、「紅葉の永観堂」と呼ばれているとおり、秋の紅葉が美しいお寺です。
紅葉の時期は、日中の拝観だけでなく、夜の特別拝観も実施しており、境内ではライトアップされた紅葉も見ることができます。
大混雑の夜間拝観
永観堂は、地下鉄蹴上駅から北に約20分歩いた辺りに建っています。
市バスだと、「南禅寺・永観堂道」から東に徒歩約5分です。
以前、午後7時頃に永観堂を訪れたことがありますが、その時は行列の最後尾が見えないほどたくさんの方が並んでいたので、拝観を断念しました。
今回は、午後8時頃だったため、列はとても短く5分ほどで拝観券を購入できましたよ。
ちなみにライトアップの拝観料は600円で、午後8時30分まで受付が行われています。
中門をくぐると、境内にも行列ができていました。
この行列は、夢庵という境内を展望できる建物に続いていました。
夢庵から見る風景もきれいですから、一目見ておこうと並んでいるんですね。
境内を南に進み、御影堂前にやって来ました。
御影堂前のカエデは、上の方が赤く色づいていましたが、下の方はまだ青葉が多く残っていました。
この様子だと、永観堂は12月初旬までは紅葉を楽しめそうですね。
それでは、御影堂にお参りをしましょう。
御影堂の次は、さらに南に進み阿弥陀堂の中に入ります。
堂内には、みかえり阿弥陀という首を左に向けた阿弥陀さまが祀られています。
阿弥陀さまの左側に行けば、お顔を正面から拝めますよ。
阿弥陀さまにも、しっかりとお参りしておきましょう。
阿弥陀堂の後は、西に歩き、境内の中央付近に向かいます。
境内の中央には、放生池と呼ばれる池があり、その周囲にはたくさんのカエデが植えられています。
放生池周りの紅葉は見ごろを迎え、水面にもライトアップされたモミジが映っていましたよ。
放生池を渡る極楽橋付近は大変混雑しており、橋の上での写真撮影は禁止されていました。
また、橋を渡ってすぐの場所での写真撮影も、1枚か2枚にとどめるよう案内されていましたが、守らない人はいるものです。
特に年配の方ほどマナーが悪いですね。
若い方や海外からお越しの方は、比較的マナーが良いのですが、日本人の年輩の方はどこに行っても注意を守ろうとしない人が多いです。
放生池の西側からは、紅葉越しに山の上の多宝塔を望めます。
多宝塔も青白くライトアップされていましたよ。
なんとなく寒い感じの光です。
この夜は、特に冷え込んでいたので、より冷たそうに多宝塔が見えましたよ。
ライトアップされた境内
放生池の西側には、画仙堂が建ち、中では絵画などの展示が行われていました。
この時期にふさわしく、モミジの絵画を見れましたよ。
放生池の西側には、休憩処も設けられています。
多くの観光客や旅行者の方が、緋毛氈をしいた床几台に腰掛け、モミジを眺めていました。
休憩処近くのカエデは、これから紅葉する感じですね。
一方で、すでに散り紅葉となっている所もありました。
再び、中門付近に戻ってきました。
先ほどよりも人が少なくなっています。
庫裏(くり)の前のカエデは、上の方が赤く、下の方が緑色。
大玄関の前のモミジは真っ赤でした。
でも、近くのカエデはまだ青葉も残っていたりと、同じような場所に植えられていても色付きの進みは木によって異なっています。
紅葉越しに見上げる多宝塔。
混雑していた夢庵も、拝観時間が終了に近づくと人が少なくなっていました。
なので、夢庵から放生池周りのライトアップされた紅葉を眺めることに。
写真にすると、何がどう写っているのか全くわかりませんね。
午後8時30分を過ぎると、参道は一気に人が減ります。
塀の向こうで照らされた紅葉を眺めながら、夜の永観堂を後にしました。
秋の永観堂は、昼も夜も大混雑です。
境内のどこでも、美しい紅葉を観賞できますが、人が多すぎるため写真撮影の難易度は高いですね。
混雑するのが苦手な方は、12月初旬に永観堂に紅葉狩りに行った方が良いでしょう。
なお、永観堂の詳細については以下のページを参考にしてみてください。