9月上旬。
京都市下京区の東本願寺に参拝しました。
東本願寺は、京都駅からすぐの浄土真宗のお寺です。
京都の観光名所の中では、東本願寺が最も京都駅から近いことから、境内では海外からお越しの方の姿をよく見かけますね。
御影堂に参拝
東本願寺には、京都駅から北に5分ほど歩くと到着します。
立派な御影堂門(ごえいどうもん)の近くにやって来ました。
御影堂門をくぐった先には、これまた大きな御影堂が建っています。
外からお参りをするつもりだったのですが、多くの人が御影堂内に入って行ったので、私もつられて御影堂に上がってお参りをしましたよ。
御影堂内には、浄土真宗の開祖親鸞聖人の御真影が祀られています。
御影堂から見た境内。
境内全体を見渡した感じだと、9月4日に京都を襲った台風21号の被害はなさそうです。
手水屋の龍の口からは、ちょろちょろと水が流れています。
飲用ではないので、この水は飲まないように。
東本願寺慶長撞鐘
総合案内所の近く、阿弥陀堂門をくぐってすぐの場所にやって来ました。
今まで見たことがない梵鐘が置かれています。
これは、東本願寺慶長撞鐘(ひがしほんがんじけいちょうつきがね)とのこと。
撞鐘の全景はこんな感じです。
近くの説明書によると、この撞鐘は、慶長7年(1604年)に徳川家康から京都烏丸六条に寺地の寄進を得た教如上人が、同9年の御影堂の造営に合わせて鋳造したものだとか。
総高256cm、口径156cmあり、慶長末年以前の鐘としては、東山の方広寺の鐘、奈良東大寺の鐘、山形羽黒山出羽三山神社の鐘、鎌倉五山円覚寺の鐘に次いで5番目の大きさだったようです。
撞鐘の上の方にあるたくさんのブツブツは、乳(にゅう)と呼ばれるもので、全部で百八煩悩を表しています。
撞鐘の真ん中部分の池の間には、鳳凰図が描かれています。
また、鳳凰図の向かい側には飛天図も描かれていますよ。
さらに鳳凰図の下には、「慶長九年」の文字も見えますね。
撞鐘のてっぺんにある龍頭(りゅうず)。
東本願寺慶長撞鐘の制作者は浄徳で、大坂の鋳物師であったことがわかっています。
阿弥陀堂の前は工事中です。
御影堂と阿弥陀堂は廊下でつながっているので、御影堂にお参りをした後、阿弥陀堂の中にも入れますよ。
東本願寺から外に出て、南側の道路を歩きます。
南側の濠には、ハスが植えられているのですが、もうハスの花は咲いていませんでした。
東本願寺は台風被害がないと思ったのですが、同朋会館近くのフェンスが、倒木によって破損していました。
これだけ大きな木が、風の力で折れるんですね。
台風を甘くみてはいけないことを思い知らされました。
なお、東本願寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。