3月上旬。
京都市上京区の京都御所を訪れました。
京都御所は、平成28年(2016年)の夏から通年公開となったことから、現在は基本的に月曜日以外はいつでも拝観できるようになりました。
以前は、春と秋の一般公開の時だけ京都御所を拝観していたので、それ以外の季節の京都御所を見たことがありませんでした。
でも、通年公開となったことで、これまで見たことがない京都御所の風景を何度か見ることができています。
3月上旬に京都御所の中に入るのは今回が初めてですね。
御池庭と御内庭の梅
京都御所の最寄り駅は、地下鉄丸太町駅もしくは今出川駅です。
京都御所の入り口の清所門に近いのは今出川駅で、徒歩約5分です。
清所門の前にやってきました。
門をくぐると受付があり、そこでお巡りさんの手荷物検査を受けます。
手荷物検査を終えた後は、入館証を首からかけて順路に従い京都御所を拝観します。
京都御所の敷地内は、西から反時計回りに進んでいきます。
京都御所の正殿の紫宸殿(ししんでん)。
右側の左近の桜は、まだ咲く気配がありません。
左側の右近の橘は養生中なのか覆いがしてあります。
現在、京都御所の中は、所々で工事が行われています。
それほど目立つ工事ではありませんが、紫宸殿の東方向に建つ春興殿は割と大がかりな作業をしています。
清涼殿を過ぎ、小御所の前にやってきました。
小御所は、慶応3年(1867年)12月の王政復古の大号令の後、これからの新政府の方針を決めるための小御所会議が行われた建物として有名です。
翌年1月の鳥羽伏見の戦いは、この小御所会議が原因で起こったとも言えますね。
小御所の前には、御池庭(おいけにわ)があります。
その名のとおり、大きな池があり、周囲にはたくさんの木々が植えられています。
それらの木々の中に混ざって、白梅が、たくさんの花を咲かせていましたよ。
近くに寄れませんが、遠目で見た感じでは、白梅は見ごろを迎えているようです。
御池庭から北に進みます。
こちらには、天皇の住いとして使われた御常御殿(おつねごてん)が建っており、正面には御内庭と呼ばれる庭園が配されています。
御内庭の紅梅はまだつぼみの状態。
つぼみは、赤く膨らんできているので、開花は間近のようです。
御内庭の白梅も見ごろを迎えていましたよ。
御常御殿と紅白の梅
御内庭を見た後は、御常御殿の南側へ。
こちらには、紅梅と白梅が1本ずつ植えられています。
白梅はまずまず多くの花を咲かせていました。
紅梅も華やかではありましたが、まだ5分咲き程度です。
枝先を見ると、つぼみがまだ多く残っていましたから、これからもっと華やかになることでしょう。
御常御殿の南側の紅梅と白梅は、ちょうど良い間隔で植えられていますね。
御常御殿の建物と一緒に見る紅白の梅は、まさに古都の早春の風景であります。
少し離れた場所には椿も植えられており、見ごろを迎えていました。
椿越しに見る紅白の梅。
そして、その後ろの御常御殿。
いつまでも見続けていたい風景ですね。
京都御所の梅は、3月中旬までは見ごろを保っていそうです。
梅が終わると、京都御所では枝垂れ桜が咲き始めます。
京都御所の枝垂れ桜は、例年3月末から4月初旬に見ごろとなりますから、その頃に京都御所を拝観するのも良いですね。
なお、京都御所の詳細については以下のページを参考にしてみてください。