4月下旬に京都市右京区の二尊院に二尊院普賢象桜を見に行きました。
この時期になると京都の多くの観光名所で、桜が見ごろを終えており、初夏の草花や新緑へと見どころが移っています。
二尊院も、初夏から梅雨にかけて新緑がきれいなんですよね。
ということで、今回は、二尊院の新緑をお伝えします。
紅葉の馬場の新緑
二尊院の最寄り駅は、京福電車の嵐山駅です。
駅からは、北西に徒歩約15分ですね。
JR嵯峨嵐山駅からだと、歩くと20分ほどかかります。
二尊院の拝観料は500円です。
総門近くで拝観受付を済まし、参道に進むと、カエデの木にたくさんの若葉が付いていました。
二尊院の参道は、奥に行くほどカエデが多く植えられており、その一帯は紅葉の馬場と呼ばれています。
その紅葉の馬場の新緑も、とても鮮やかな黄緑色をしており、晴天の下で見ると清々しい気分になります。
石段を上り勅使門近くにやってきました。
この辺りにも、カエデが多く植えられており、日差しを浴びたカエデの葉が透き通るような黄緑色に輝いていましたよ。
境内の新緑
勅使門をくぐると、正面に大きな本堂が建っています。
本堂には上がってお参りをできますよ。
本堂の南側には、小ぢんまりとして枯山水庭園が配されています。
縁側に座ってのんびりと鑑賞できますから、休憩を兼ねて庭園を眺めます。
本堂の西側には、六道、六地蔵の庭もあります。
庭には、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天の六道で苦しむ衆生を救済してくれる六地蔵菩薩が祀られています。
でも、お地蔵さんを数えたのですが、5体しか見当たりませんでした。
木の陰に隠れて見えにくくなっていたのでしょうか。
本堂から見る勅使門。
ここから眺める勅使門付近の新緑も爽やかであります。
本堂にお参りを済ませ、その背後にそびえる小倉山に登ります。
藤原定家の山荘時雨亭(しぐれてい)の跡と伝わる場所から眺める京都市街。
写真では、この景色の爽快さが伝わりにくいですね。
小倉山から下ります。
しあわせの鐘の近くのカエデの新緑。
木漏れ日も黄緑色であります。
小倉庵発祥之地の石碑が置かれている付近のカエデの新緑も、若々しさを感じる透明感のある黄緑色をしています。
石碑の近くには、小さくてかわいらしいツツジが赤色の花をたくさん咲かせていましたよ。
新緑と一緒に眺める本堂。
修復工事が終わった本堂の屋根がピカピカです。
以前は銅板葺きの緑色だった屋根が現在は茶色になっています。
近代に修復工事をした京都市内のお寺だと、銅板葺きになっているところがいくつかあります。
あるテレビ番組を見ていると、南区の東寺にある観智院も最近の修復工事で銅板葺きの屋根を外したそうですよ。
新緑を見ながら境内を一巡したので、そろそろ二尊院から出ることに。
石段上から見下ろす紅葉の馬場の新緑の美しさ。
石段をゆっくりと下り、左右の新緑を見ながら総門に向かって歩きました。
桜が散り、人が少なくなった二尊院は静かでした。
紅葉の時期までは人が少な目ですから、落ち着いてお参りをできますよ。
なお、二尊院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。