京都市内の桜の名所で忘れてはいけないのが伏見区の醍醐寺ですね。
あの豊臣秀吉も盛大にお花見をしたお寺ですから、京都の桜を語る上で外すことはできません。
また、醍醐寺の近くには勧修寺(かじゅうじ)もあり、春になるときれいな桜を見ることができます。
そして、勧修寺から少し時間がかかりますが、大石神社にも足を伸ばしたいですね。
醍醐寺
醍醐寺には、京都駅からJRに乗車し山科駅で下車した後、地下鉄東西線に乗り換えて醍醐駅で降り、そこから東に13分ほど歩くと到着します。
京都駅八条口から、醍醐寺直通の京阪バスも出ており、こちらを利用する方が便利ですね。
醍醐寺には、3月末から4月初旬に見ごろを迎える枝垂れ桜がたくさん植えられています。
入口の総門前の枝垂れ桜も見事で、それを見ていると無意識に総門をくぐってしまいます。
醍醐寺は、伽藍、三宝院、霊宝館庭園の共通拝観券のみとなっており、春期は1,500円です。
3ヶ所とも桜を見ることができるので、時間をかけてじっくりと拝観したいですね。
桜の見どころは、三宝院の敷地内にある修証殿近くの枝垂れ桜です。
ここは、とても落ち着きのある空間で、緋毛氈(ひもうせん)が敷かれた床几台に座ってのんびりとお花見できます。
また、霊宝館庭園では、枝が横に伸びた立派な枝垂れ桜を見ることができます。
霊宝館と聞くと、寺宝だけを鑑賞するように思いますが、敷地内には桜も多く植えられているので、じっくりと桜も見ておきたいですね。
そして、伽藍では、五重塔や金堂と共に枝垂れ桜を観賞でき、京都らしい春の風景を楽しむことができますよ。
勧修寺
醍醐寺の次は、北西に15分ほど歩いて勧修寺に向かいましょう。
勧修寺には、青々とした芝生が敷き詰められた庭園があり、そこに建つ観音堂の周囲にたくさんのソメイヨシノが植えられています。
氷室池(ひむろのいけ)越しに眺める観音堂と桜は、とても華やかですよ。
池の水面に映った観音堂と桜も見事で、晴れている日にはこの景色も見ておきたいですね。
なお、勧修寺の拝観料は400円です。
大石神社
勧修寺の桜を見た後は、さらに北西に15分ほど歩いて大石神社に向かいます。
大石神社には、3月末から4月初旬に見ごろを迎える大石桜と呼ばれる枝垂れ桜が植えられています。
背が高く、とても立派な枝垂れ桜で、この1本だけをいつまでも見続けていたくなります。
また、大石神社の近くには岩屋寺もありますので、時間に余裕があれば、こちらにも立ち寄って桜を観賞してください。
醍醐寺の拝観に2時間、勧修寺の拝観に1時間、大石神社が20分程度ですので、移動時間も含めて4時間程度はかかります。
昼食は、勧修寺の近くの飲食店を利用するのが便利でしょう。
京都駅の往復と昼食時間まで考慮すると6時間ほど必要になりそうです。
時間に余裕がない方は、醍醐寺だけでも十分に桜を楽しめますよ。