京都市右京区の花園には、春になるときれいな桜を咲かせるお寺がいくつかあります。
その中でも、法金剛院、妙心寺塔頭(たっちゅう)の退蔵院、等持院の庭園は、桜の季節には一度は拝観しておきたいですね。
法金剛院
京都駅からJRに乗車し花園駅で降りると、目の前に法金剛院が建っています。
春になると、外からでも桜がきれいに咲いているのが見え、思わず桜に吸い込まれるように山門をくぐってしまいます。
法金剛院の庭園には、待賢門院桜と呼ばれる枝垂れ桜が植えられています。
待賢門院桜は、少し変わっていて、花の色が紫色をしています。
開花時期は4月上旬です。
他にも八重紅枝垂れ桜が植えられていますが、こちらは待賢門院桜よりも開花が遅いです。
ソメイヨシノも多く植えられているので、春になると庭園全体が華やかになりますよ。
なお、法金剛院の拝観料は500円です。
退蔵院
法金剛院から北東に5分ほど歩くと妙心寺があります。
その境内に塔頭(たっちゅう)の退蔵院が建っています。
退蔵院には、余香苑と呼ばれる池泉回遊式庭園があり、立派な枝垂れ桜が数本植えられています。
遊歩道にまで枝を伸ばす枝垂れ桜の下を歩くと、まるで桜の花のシャワーを浴びているかのようです。
また、池越しに眺める枝垂れ桜もきれいです。
池の水、桜の花、青空を同時に見ていると、何ともさわやかな気持ちになりますよ。
陰陽の庭で見る枝垂れ桜も趣があります。
なお、拝観料は600円です。
等持院
妙心寺から北に10分ほど歩くと、等持院に到着します。
等持院は、参道にたくさんのソメイヨシノが植えられています。
マキノ省三の銅像付近や墓地の周りは、4月上旬になると桜色に染まります。
また、庭園にも桜が何本か植えられていますので、参道のソメイヨシノを見るだけでなく庭園も鑑賞しておきましょう。
なお、拝観料は600円です。
法金剛院、退蔵院、等持院は、移動時間も含めて3時間程度あれば拝観を終えることができます。
法金剛院と退蔵院の近くには、お食事できるお店がいくつかありますので、その辺りで昼食をとると良いでしょう。
昼食の時間を考慮しても4時間程度で3ヶ所の桜を見られるので、比較的お花見しやすい散策コースだと思います。
なお、見ごろ時期は3ヶ所とも4月上旬です。
時間に余裕がある方は、等持院から東に10分ほど歩き、平野神社に桜を見に行くのも良いですね。
ちなみに平野神社は、3月下旬から4月下旬まで様々な桜が花を咲かせるので、この期間ならいつ行っても桜を楽しめますよ。