鎌倉時代に藤原定家という文化人がいました。
歴史の教科書にも出てくる人物なので、その名くらいは聞いたことがあるでしょう。
藤原定家と言えば、小倉百人一首を選んだ人物、新古今和歌集の編纂に関わった人物として有名ですね。
嵐山には、時雨殿(しぐれでん)という小倉百人一首のミュージアムがあり、その辺りには、藤原定家が小倉百人一首を選んだ時雨亭がありました。
なので、藤原定家ゆかりの地として嵐山がよく知られていますが、実は、彼の邸宅は、京都市中京区の寺町二条にあったんですよね。
現在は墨店となっている京極邸跡
藤原定家は、京極中納言とも呼ばれていました。
そう呼ばれていたのは、平安京左京二条四坊十三町にあった京極邸が彼の邸宅だったからです。
その邸宅跡を示す石柱が、寺町二条に立っています。
石柱が立っているのは、京都古梅園という墨店の前です。
古梅園は、老舗の墨店で、創業は1577年です。
さすが、京都には歴史のあるお店があるなと思ってしまいますが、古梅園は奈良の会社なので、この地で創業したわけではありません。
でも、京都古梅園も創業が1714年なので、十分に老舗と言えるお店です。
肝心の藤原定家の京極邸跡を示す石柱は、お店の建物の北の端に立っています。
老舗の墨店である京都古梅園と小倉百人一首や新古今和歌集に関わった藤原定家の京極邸跡の石柱が、よく似合っています。
この場所に石柱を設置することを決めた人は、粋な人だったんでしょうね。
古梅園では、どのような墨を扱っているのか、興味がわいてきたので、ホームページで製品を見ることに。
一口に墨と言っても、紅花墨、漆墨、極上油煙墨、かな用墨など、様々な種類があり、私のような素人にはその違いがわかりませんね。
とても高価そうなものばかりなので、墨をするのがもったいなく感じます。
扇形の墨もあり、これなんかは、使わずに飾っておいた方が良いのではないかと思ったりもしますね。
私がこのような墨を持っても、下手な字しか書けないので、まさに猫に小判。
おそらく、筆で文字を書くにしても、古梅園で扱っている高価な墨ではなく、文房具店に陳列されている墨汁を使うことでしょう。
それにしても、寺町二条は、京都古梅園だけでなく、お茶のお店など、古風なお店が建ち並んでいて、京都らしさを感じますね。
京都旅行の際は、寺町二条でお土産選びをすると、贈る相手に喜ばれるのではないでしょうか。