「伏見名水スタンプラリー」も、いよいよ最終の11ヶ所目です。
3月下旬から5月末まで行われているこのイベントは、11ヶ所のスタンプを集めると先着2,000名に特製きき酒用猪口が進呈されます。
もう2,000名に達してしまってるかもしれませんが、ここまで来ると、11ヶ所すべてにまわった達成感と充実感の方が、私にとっては大きいですね。
それでは、最終11ヶ所目の長建寺へと向かいます。
弁財天に供えられる功徳水
長建寺は、京阪電車の中書島駅から北に5分ほど歩いたあたりに建っています。
近くには十石舟の乗り場もあるので、観光で訪れていると思しき方も多いですね。
入口の竜宮門前に到着。
竜宮門が建つお寺は、それほど多くないので、独特の雰囲気を感じます。
参道は、青葉で包まれており、すがすがしい気分にさせてくれます。
それでは、本堂にお参りです。
長建寺の本堂には、財宝福徳、出世開運、息災延命、諸芸上達などの福益をもたらしてくれる弁財天が祀られています。
一芸に秀でて財をなし、そして出世し長生きできるなんて、弁天さまは、すばらしいご利益を授けてくれますね。
しっかりとお参りしておきましょう。
さて、長建寺の名水です。
本堂の手前にある手水場に流れ出ているのがそれで、閼伽水(あかすい)とか功徳水と呼ばれています。
閼伽水とは、仏に供えられる水のことです。
長建寺の閼伽水は、酒どころ伏見に湧き出る良質の地下水と同じ水脈とのこと。
本尊の弁天さまにお供えされるほか、境内の桜の木を潤すためにも使用されています。
また、当寺には、密教十二天のひとつに数えられる水の神の水天尊も祀られています。
手水場の大きな手洗石は、元は即成院にあったもので、そこから移したものだそうです。
「この浄水で身も心もそしてお札(お金)も洗い清め平和で財宝のたまるよう大弁天様にご祈願いたしましょう」と立札に書かれています。
今回は、お金は洗いませんでしたが、手は清めておきましたよ。
それでは、閼伽水を汲ませていただきましょう。
500mlのペットボトルいっぱいに閼伽水を入れました。
そして、本堂に置かれているスタンプの押印です。
これで、11ヶ所すべてのスタンプが集まりました。
スタートした時は、すべて集められるかどうかわからないなと思ったのですが、なんとか11ヶ所回ることができましたよ。
長建寺に奉納されている酒樽を見ていると、スタンプラリー終了のお祝いに一杯飲みたくなってきました。
帰宅して、さっそく閼伽水の試飲です。
煮沸してから、少し冷まして、一口飲んでみました。
口当たりは、それほど硬さがありません。
他の伏見の名水よりか、口当たりが柔らかいですね。
飲む前は、それほど期待していなかったのですが、伏見の名水の中では、長建寺の閼伽水が、最も自分好みの味をしています。
やっぱり、弁天さまにお供えするお水なので、美味しくないはずがありませんね。
これで、財宝福徳などのご利益を授かることができたでしょう。
残りの水は、コーヒーを淹れるのに使いました。
湧き水で淹れたコーヒーは、いつ飲んでも、のど越しがすっきりとしています。
なお、長建寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。