一年の始まりである元日に初詣に行くという方は多いのではないでしょうか?
元日ではなくても、正月三箇日の間には、多くの人が京都の神社に初詣に訪れます。
ところで、初詣に行く神社はどのように選んでいるでしょうか?
地元の神社、有名な神社、ご利益で決めるなど、人によって違うでしょうが、その年の干支にちなんだ神社に参拝するというのもありですね。
午年と言えば、やはり馬。
馬と深い縁がある京都の神社と言えば、藤森神社(ふじのもりじんじゃ)が有名です。
競馬の神さまとして有名な藤森神社
藤森神社は、京阪電車の墨染駅から北東に5分ほど歩いた辺りに建っています。
藤森駅からも近いですね。
藤森神社は、平安遷都(794年)以前に建立された古社です。
京都でも、創建時期が最も古い神社のひとつとされています。
藤森神社には、十二柱の祭神が祀られています。
その中には、素戔嗚尊(すさのおのみこと)も含まれています。
素戔嗚尊は、勝運の神さまとして知られています。
その他にも武神を祀っていること、神功皇后が新羅遠征から凱旋した時に当社に立ち寄ったと伝えられていることから、勝負事と関係がある神社ということがうかがえます。
特に興味深いのは、藤森神社が菖蒲の節句発祥の社ということです。
「菖蒲」が「勝負」に通じることから、勝運祈願に訪れる方も多いということです。
また、毎年5月5日に行われる藤森祭では、駈馬神事の曲乗りが奉納されます。
そういうこともあって、当社は、競馬の神さまとしても崇敬されるようになり、競馬関係者や競馬ファンの方もよくお参りに訪れます。
絵馬と金太郎
さて、境内には、やはり馬の像がしっかりと立っています。
今にも駆け出しそうな姿をしています。
この馬と記念撮影をされている方も、たまに見かけますね。
競馬と関係のある絵馬も奉納されています。
有名な競走馬の絵馬もたくさん奉納されていますよ。
上の絵馬は、京都競馬場で行われる藤森特別というレースの勝運祈願に奉納されたもののようです。
そして、本殿の近くには、菖蒲の節句発祥の社にふさわしく、兜をかぶった金太郎がりりしく立っています。
菖蒲の節句に飾る武者人形には藤森の神が宿ると伝えられています。
上の写真の金太郎は、まさかりは担いでいないものの、体から力がみなぎっているように見えます。
藤森の神が宿っているのでしょうか。
本殿の東側には、小さな七福神も。
こちらは、藤森七福神です。
初詣に訪れた時は、藤森七福神にもお参りしておけば、運が開けるかもしれませんよ。
12年に一度訪れる午年ですから、馬と関係がある藤森神社に初詣に訪れてみてはいかがでしょうか。