3月下旬にたまたま京都市東山区の三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)の前を通りかかると、塀の隙間から見ごろを迎えている桜がたくさん見えたことから、拝観してみることにしました。
三十三間堂は、桜のイメージがなかったので、ちょっと驚きです。
境内の東側で咲く桜たち
三十三間堂は、京阪電車の七条駅から東に5分ほど歩くと到着します。
拝観料は600円です。
拝観順路は、まず三十三間堂の中に入り、次いで、境内を散策するようになっています。
堂内には、金色の観音さまが1,000体並んでいて、その中央には、大きな観音さまが座っています。
合計1,001体の観音さまが、ずらっと並ぶ光景は圧巻です。
他にも風神と雷神、二十八部衆などの像が並んでいます。
観音さまにお参りをしている時から、早く桜を見たい気持ちがいっぱいで堂内は早歩き。
他にもいろいろと見るものはあったのですが、以前にも拝観したことがあったので、今回はざっと見回す程度で終えました。
堂内を拝観した後は、境内の東へ。
境内が広いため、桜が少な目に見えますが、そんなことはなく、多くの桜が植えられていましたよ。
種類も豊富です。
池のほとりに咲く早咲きの枝垂れ桜が見ごろ、河津桜が見ごろ過ぎといった状態でした。
この日、最も目立っていたのが濃いピンク色の花を付ける陽光桜です。
陽光桜は、池のほとりや三十三間堂の前などに数本植えられていて、最も華やかでしたよ。
朱色の塀の前では、池を囲むように枝垂れ桜とソメイヨシノが共演。
2013年は、ソメイヨシノの開花がとても早かったため、三十三間堂では、様々な種類の桜を一度に観賞することができました。
枝垂れ桜と朱色の門がよく似合っています。
八重紅枝垂れ桜は、咲きはじめ。
最も花が付いていた枝を撮影したので、見ごろのように見えますが、まだ1分咲きくらいでしたよ。
境内の南から遠目に眺めると、広い敷地に様々な種類の桜が咲いているのがよくわかります。
桜は、境内の東側にたくさん植えられているわけですが、西側にも2本あります。
そのうちの1本が、山形県指定天然記念物の白鷹町・薬師ザクラの子桜です。
この桜は、エドヒガンザクラで、花はやや小さめ。
すでに盛りを過ぎており、花が散り始めていました。
その他の春の花
境内には、桜だけでなく、その他の春の花もたくさん咲いていましたよ。
ハクモクレンは、散っているものも多かったですが、花がたくさん咲いていました。
椿は、私が見た限りでは3種類あり、そのうちの1本は、足元に花弁がきれいに散っていましたよ。
池のほとりに咲く赤いボケも良いアクセントになっていますね。
境内の南西で、人に気づかれることなく咲いていたのがスイセンでした。
終わっている花も多かったですが、まだまだ元気な花もたくさんありましたよ。
三十三間堂には午後3時ころに入ったので、写真は暗くなってしまいましたが、実際に見ると、桜がとてもきれいでしたよ。
人も他の桜の名所と比較して少なめなので、落ち着いて観賞できますね。
なお、三十三間堂の詳細については以下のページを参考にしてみてください。