1月と言えば、受験生にとっては最後の追い込みで忙しい時期ですよね。
親御さんにしてみても、わが子が合格するようにと祈りたくなることでしょう。
京都で合格祈願と言えば、学問の神さまの菅原道真を祀っている北野天満宮が有名です。
ただ、北野天満宮は、京都駅から市バスに乗って30分程度かかるため、参拝するのが若干不便です。
菅原道真に合格祈願したいけど、北野天満宮まで行く時間がないという方におすすめなのが、京都駅から北に10分ほど歩いた辺りに建っている文子天満宮(あやこてんまんぐう)です。
文子天満宮こそ元祖
文子天満宮の祭神は、北野天満宮と同じく菅原道真です。
実は、文子天満宮は、北野天満宮の前身と伝えられています。
菅原道真は、藤原時平の讒言(ざんげん)により大宰府に流され、彼の地で亡くなりました。
その後、道真の乳母(うば)であった多治比文子(たじひのあやこ)に「われを右近の馬場に祀れ」という道真からのお告げありました。
文子は、社殿を建てるだけの財力がなかったため右京七条二坊の自宅に小さな祠を建てて道真を祀りました。
これが文子天満宮の始まりであり、菅原道真を信仰する天神信仰の始まりでもあるのです。
北野天満宮が創建されたのは、この後で、前身は文子天満宮と伝えられています。
つまり、文子天満宮こそが学問の神さまである菅原道真を祀った元祖なんですね。
ほぼ無人の狭い境内
文子天満宮の境内は、それほど広くありません。
鳥居をくぐって境内に入ります。
正面には、本殿が建っています。
合格祈願される方は、まず本殿にお参り。
境内には、他に植林林業の神さまの老松社(おいまつしゃ)、開福招福のご利益を授けてくれる福部社、子宝の神さまの白太夫社(しらたゆうしゃ)といった末社も建っています。
境内は、ほぼ無人です。
合格祈願のお守りを授かる場合は、箱に500円を入れるようになっています。
おつりは出てこないので、あらかじめ500円玉を用意しておきましょう。ちなみに私は500円玉を持っていなかったため、近くの自動販売機まで行って、1,000円札を入れ缶コーヒーを買って、細かいお金に崩しました。
北野天満宮の合格祈願のお守りは、確か白色のものだけしかなかったはずですが、文子天満宮の場合は、ピンク色、黄色、水色など様々な色のものが用意されているので、こちらのお守りの方が、人に贈るなら喜ばれますね。
他にも様々な種類のお守りが用意されているので、いろいろ見ていると、どれを授かろうか迷ってしまいます。こういった時間もなかなか楽しいんですけどね。
受験を控えているけど、北野天満宮までお参りをする時間がないという方は、京都駅から近い文子天満宮に参拝してはいかがでしょうか。
なお、文子天満宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。